巨大な絵画の展示が2023年も山形・最上町で始まる。場所は廃校となった小学校や日帰り温泉施設。「アートで町おこし」を進める取り組みだ。

見上げるほどの大きな「卒業作品」

子どもたちが見上げるほどの絵画の数々。中には、幅4メートルを超える大作もある。

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これらは全て東北芸術工科大学の学生たちが、4年間の集大成として描いた「卒業作品」だ。

芸工大生の集大成
芸工大生の集大成

大きすぎて実家に持ち帰らずに卒業していく学生が多く、最上町の有志が3年前から預かり保存する活動を始め、閉校した学校の校舎などで、2022年から一般公開をスタートさせた。

あまかけるプロジェクト共同代表・尾形昇一さん:
せっかくあるこういう所を、大いに使おうというのが我々の考え方

活用したのは“廃校”

統合によって閉校した富沢小学校。2年目の2023年に展示された「新作」は18点だ。大作をずらりと並べられる、十分なスペースがここにはある。

作品の説明をする事務局スタッフ:
「山形は私(作者)にとって三角形」。山形のイメージは「三角」。山を見ると三角が多い。だからこの作者は山形を三角に描いた

子どもたち:
知らなかった

迫力満点の作品を「町おこし」に

「アートで町おこし」を進める最上町。この取り組みはその先駆けで、廃校には今後、屋内遊戯場も整備し「アートと遊び」を同時に楽しめる場所づくりも検討されている。

あまかけるプロジェクト共同代表・尾形昇一さん:
でかいのを生で見る迫力は、めったにないこと。それをぜひ、味わってほしい

「アートギャラリーもがみ展」は、4月29日から5月7日まで旧富沢小と旧赤倉小・赤倉ゆけむり館の3カ所で開かれる。

(さくらんぼテレビ)

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