4月17日、宮城県柴田町の住宅で、この家に住む男性が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、現場の状況などから、警察は殺人事件と断定。18日、捜査本部を立ち上げた。男性の死因は「失血死」だった。

17日午前7時ごろ、柴田町西船迫1丁目の会社員、村上隆一さん(54)が、自宅の玄関先で仰向けになり血を流して、死亡しているのが見つかった事件。
18日、警察は地元警察署に捜査本部を立ち上げた。会見の中で出た新情報は以下の通りだ。

【新情報1】死因は「失血死」
右の腰のあたりに衣服の上から刺された致命傷とみられる傷があった。村上さんはあおむけに倒れていたという。

【新情報2】最後の生存確認は17日未明
親族と会っていたことが分かった。16日は、自身の勤務先に出勤していた。

【新情報3】死亡推定時刻も17日未明
つまり、時間に幅はあるものの、親族と会っていたわずか数時間後には事件に巻き込まれたとみられている。この時間帯に「悲鳴を聞いた」「不審者や不審車両を見た」という情報は、警察はこれまで把握していない。

【新情報4】普段着ではなかった
玄関先で倒れていた村上さん。普段着ではなく、制服のようなものを着ていたという。靴もはいていた。倒れている村上さんのすぐそばからは、スマートフォンが見つかった。
また、村上さんは、今年の2月25日、当時住んでいた大河原町の自宅が火事で全焼していた。火事から間もない3月上旬、村上さんは、現在の柴田町の住宅に引っ越してきた。警察は、これまでに、村上さんをめぐるトラブルについて、把握しているものはないとしている。

いまだ凶器は見つかっておらず、地域住民の間では不安が広がっている。警察は、火事があった住宅周辺で聞き込みを行うなど、今回の殺人事件との関連について捜査している。村上さんに、一体何が…。警察は、大河原警察署に104人態勢の捜査本部を設置し、事件の全容解明を急いでいる。
(仙台放送)