大会屈指の左腕 沖縄尚学と対戦した仙台育英
全国高校野球選手権大会の3回戦、仙台育英(宮城)は大会屈指の左腕・末吉擁する沖縄尚学(沖縄)と対戦。延長11回に及ぶ熱戦の末、3対5で惜しくも敗れ、2年ぶりのベスト8進出はならなかった。
川尻の先制打で流れをつかむも
初回、仙台育英はツーアウト二塁のチャンスで4番・川尻が登場。ここまでの試合で1点も許していなかった沖縄尚学のエース・末吉から鋭いタイムリーヒットを放ち、先制に成功する。
しかしその後、沖縄尚学に2点を奪われ逆転を許す展開に。
川尻が2本目のタイムリーで逆転
追いかける育英は5回、ヒットと2つの死球で一打逆転のチャンスを作る。ここでも打席には川尻。ライト前に鋭く弾き返す2本目のタイムリーヒットで、育英が再びリードを奪った。
延長戦へ 痛恨のミス
その後、沖縄尚学に1点を返され、3対3のまま試合は延長戦に突入。
延長10回には育英が1アウト満塁のサヨナラ機を迎えるが、代打・中岡の当たりでダブルプレーとなり、決定機を逸する。
そして11回、守備の送球ミスから勝ち越しを許すと、裏の攻撃でも反撃は及ばず、試合終了の瞬間を迎えた。
意地を見せるも あと一歩届かず
2023年大会で準優勝を果たした仙台育英にとって、2年ぶりのベスト8進出を目指した今大会。強豪・沖縄尚学を相手に意地を見せたが、あと一歩及ばなかった。
選手たちは悔しさをにじませながらも、最後まで声を張り上げ戦い抜いたその姿は、スタンドの声援を受けてまばゆい夏の記憶として刻まれた。