岸田首相の妻・裕子夫人がアメリカを訪問しました。大統領夫人の招待で、首相夫人が単独訪問するのは初めてのことです。

この記事の画像(11枚)

現地時間4月16日、首都ワシントンに到着した裕子夫人は、早速イベント会場を視察。

「全米桜祭り」で日本文化を紹介するブースを視察したり、日本に留学経験のある学生らと交流しました。

ホワイトハウスでジル夫人と懇談した裕子夫人は、この後ハリス副大統領の母校を訪問し、学生らと交流する予定です。

初めての単独での「ファーストレディー外交」。今回の招待のきっかけは何だったのでしょうか?

バイデン大統領と、桜色の衣装で写真を撮る 裕子夫人とジル夫人
バイデン大統領と、桜色の衣装で写真を撮る 裕子夫人とジル夫人

政治ジャーナリスト 田﨑史郎氏:
去年の5月にバイデン大統領が来日された時に、八芳園のお茶室で裕子夫人がバイデン大統領をもてなして、そのもてなしに対してバイデン大統領がえらく感謝して、あとで感謝の手紙も来たことあるくらいなんです。それをおそらくジル夫人にもお話しになっているんだろうと。

また田﨑氏によれば、今回の訪米には“ある狙い”があるといいます。

ホワイトハウスの庭に、桜を植樹する裕子夫人とジル夫人
ホワイトハウスの庭に、桜を植樹する裕子夫人とジル夫人

政治ジャーナリスト 田﨑史郎氏:
1カ月先にはジル夫人も来日してG7広島サミットが開かれるわけですね。そういう時にジル夫人と裕子夫人が色んな事で意見交換しておけば、役に立つということです。事前の調整を兼ねているということです。

17日、松野官房長官は今回の単独訪米について「外交儀礼上、意義のあることであり、首脳間の友好・信頼関係の一層の促進にもつながるものと期待されている」と強調。

その上で、「首相の公務の遂行を補助する活動と位置づけられるもの」として、その費用は公費で賄われると説明しました。

ジャーナリスト 立岩陽一郎氏:
ファーストレディーというのは、一昔前は首相のお飾りのような存在だったかもしれないけれど、今はそうではない。それぞれが“公務”としてこういう仕事をする。特にジルさんという人は、ある意味バイデン大統領以上に非常に発信力もあり、活動もされてきた方なので、(その方と)こういう接点を持つというのは非常に良いこと。逆に言うと、日本のファーストレディーも考え方を変えて、どんどん活動してもらいたいと思います。

(めざまし8 4月18日放送より)