2020年に起きた福島県の飲食店ガス爆発事故で、被害者の1人が検察に審査を申し立てた。

爆発現場で被害に巻き込まれた人の救助の様子
爆発現場で被害に巻き込まれた人の救助の様子
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福島県郡山市の飲食店ガス爆発事故が起きたのは、2020年7月のことだった。

この爆発で広い範囲にがれきが散乱し、1人が死亡、31人がけがをした。

その爆発音は、現場から約4km離れた情報カメラでも捉えられたほどの大きさだった。

この事故をめぐって検察は、当時の運営会社の社長など5人を不起訴処分にした。

しかし、顔に大けがをした49歳の女性が、12日にこれを不当だとして検察審査会に審査を申し立てたのだ。

申立人の代理人弁護士・橋本琢朗弁護士:
だれも(刑事)責任を問われないという結果は、被害感情からも到底納得できない。

“起訴相当”や“不起訴不当”なら再捜査

この申し立てに、被害者の1人で、事故現場の向かいで写真スタジオを営んでいた男性も、こう語った。

フォトグラフアメリー・白岩大和さん:
願いがかなうなら再捜査していただき、納得いく答えが出てくれればうれしい。

当時書類送検されたのは、5人。検察審査会への申し立ては、死亡した改装業者の男性を除く4人が対象となる。

「起訴相当」や「不起訴不当」の議決がなされると、再び捜査が行われる。

(「イット!」 4月13日放送より)

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