桜前線が到着するなど、山形県内は本格的な春を迎えていて、置賜・白鷹町では大空を泳ぐ150匹のこいのぼりがお目見えした。また、南陽市宮内の熊野大社では、「風花」と呼ばれる風車が2023年も境内に飾られ、観光客や家族連れの姿が多く見られた。

「あゆ茶屋」名物 150匹のこいのぼり

道の駅・白鷹ヤナ公園の「あゆ茶屋」で30年以上前から続くこいのぼりの掲揚。春の風物詩となったこの取り組みは元々、白鷹町の各家庭で使われなくなったこいのぼりを譲り受けたのが始まりだ。

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今では県内各地から寄せられるようになり、最上川の両岸から張られた長さ250メートルのワイヤーには、約150匹のこいのぼりがつるされている。最上川から吹き上げる春の風を受けながら、6日も大空を気持ち良さそうに泳いでいた。

周辺の桜はまだつぼみだが、来週初めには咲き始めるとみられていて、今後は桜とのコラボレーションを楽しみにやってくる多くの観光客でにぎわいそうだ。

道の駅白鷹ヤナ公園・樋口和貴駅長:
コロナも5類になるということで、今年こそ家族連れで見に来てもらえたら

こいのぼりの掲揚は5月中旬までの予定で、大型連休初日の4月29日にはアユの豊漁を祈願するヤナ開き祭りも開かれる。

熊野大社の風物詩 癒やしの「風花」

春の風に吹かれてくるくると回る風車。南陽市宮内の熊野大社では、季節を感じながら参拝してほしいと、毎年、春と秋に「風花」と呼ばれる風車を境内に飾っている。

雪解けが早く進んだこの春は、芽吹きの季節に合わせて3月16日に設置された。青や緑に色づけされた「風花」約500個が、境内の至るところに飾られている。

和やかな空間が広がる境内では、足を止めて見つめたり写真に収めたりする観光客や家族連れの姿も見られた。

地元の人:
去年も見に来た。毎年楽しみにしている。とてもきれい

南陽市宮内・熊野大社の「春の風花」は5月いっぱいの予定で、夏には涼やかな音を楽しむ「風鈴」に入れ替わる予定。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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