東京では3月14日、統計史上、最も早い記録に並ぶソメイヨシノの開花発表となった。東海地方の愛知県の桜の状況について取材した。
岡崎市の「桜まつり」は、盛り上がり"過ぎ”にも配慮
14日午前11時ごろ、名古屋市千種区の「名古屋地方気象台」を訪れると、ソメイヨシノの標本木は少し蕾が膨らみ、先がピンク色に変わってきていた。
この記事の画像(8枚)開花発表には、標本木の花が5輪から6輪開いているのを確認する必要がある。
名古屋地方気象台の担当者:
芽の方はかなり膨らんできています。ピンクの花びらのようなものも一部見えてきています。まだこの状態だと、もうしばらくかかりそうです
続いて向かったのは愛知県岡崎市の「岡崎公園」。ソメイヨシノ800本が三河の春を彩る、東海地方屈指のお花見スポットだ。
早咲きの桜は既に見ごろを迎えていて、きれいに咲いていた。
ソメイヨシノは、蕾が膨らんでピンク色になっている部分があり、開花が近づいている。
岡崎公園のソメイヨシノも色づき始めているものの、開花にはもう少し…。岡崎公園の開花予想は3月18日だ。開花の知らせに向けて、公園では準備が着々進んでいた。
岡崎公園では、毎年「桜まつり」を開催していて、コロナ禍前は50万人の人出があった。しかし、発生の年には3万人に激減。それでも歴史を絶やすまいと細々と続けられていた。
マスクの着用ルールが緩和され、世の中が大きく変わろうとする今、家康公ゆかりの地でも変化が…。
岡崎市観光推進課の担当者:
城内での酒類の販売が解禁になりました
取りやめていたお酒の販売を4年ぶりに再開。そして花見を盛り上げるのはお酒だけではない。
公園内にオープンした大河ドラマ館に、リニューアルした岡崎城など、花見を盛り上げる要素が満載で、夜桜を楽しむためのライトアップの準備も進み、機運は高まるばかりだ。
しかし、マスクを外しても羽目を外すには時期尚早。岡崎公園では「盛り上がりすぎ」にも配慮している。
桜まつりに合わせて開催していた「家康行列」は、大河ドラマ効果などで来場者が増えすぎることを懸念して、混雑緩和のため、秋に延期した。
待ちに待った花見のシーズン。2023年は制限が大幅に緩和され、多くの人がコロナ禍前を懐かしみながら楽しむことになりそうだが、気を緩めすぎないことも必要となりそうだ。
(東海テレビ)