山形・西川町の西川中学校で、卒業式が行われた。
保育園や小・中学校が1つずつしかない町で育ち、ずっと同じ時間を過ごしてきた。卒業生たちは、これから初めて別々の道を歩む。
マスクを着け続けた中学校生活も 今日で最後
3年間着け続けたマスクを外し、すがすがしい表情で入場する卒業生。西川中学校では、41人が旅立ちの日を迎えた。式では、一人一人の名前が読み上げられ、卒業証書が手渡された後、阿部仁志校長が、はなむけの言葉を贈った。
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阿部仁志校長:
ふるさと西川の素晴らしさを心に刻み、自分の良さを大切に育ててほしい。自分の力を育て自分も、周りの人をも幸せにする人生を送ってほしい
強い絆は、かけがえのない“宝物”に
人口減少が進む西川町では、2002年に保育園と中学校が、2012年には小学校が統合し、それぞれ1カ所ずつしかない。そのため卒業生の多くは、保育園からずっと一緒に過ごしてきた。
しかし、町には高校がなく、進学は当然、町外となり、初めて別々の道を歩むことになる。
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卒業生代表・佐藤陽向さん:
これまで経験しなかった大きな困難もあるでしょう。そんな時は思い出して下さい。西川町で努力してきた日々を。いつだって支え合ってきた友の存在を。またいつか、私たち全員が笑顔で再会できることを願っています
小さな町だからこそ生まれた強い絆。かけがえのない宝物になったようだ。
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卒業生:
この仲間と一緒に過ごせて、楽しかったという気持ちがいっぱい
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卒業生:
寂しい気持ちの方が強いが、みんなそれぞれの道に歩んでいくので、がんばってほしいし、がんばりたいと思った
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卒業生:
長くて15年の友達と離れるのはすごく寂しいが、この別れをきっかけに新たな出会いがあればいい
卒業生は、これまでのたくさんの思い出を振り返りながら、新たな一歩に期待を膨らませていた。
(さくらんぼテレビ)