ガーシー参院議員が公開した動画で中傷を受けたとして刑事告訴した、ジュエリーデザイナーの男性が取材に応じ、「海外に逃げずに日本で警察の事情聴取に応じてほしい」と訴えた。
この記事の画像(4枚)ジュエリーデザイナー・福谷公男さん:
結婚指輪とか婚約指輪とかジュエリーで人を幸せにしたいっていう気持ちで作っていたので…
辛かった。
福谷さんによると、福谷さんとガーシー議員は20年来の知人だが、2022年4月にガーシー議員がYouTubeで福谷さんについて話す動画を公開した後、動画を見た人から誹謗中傷するコメントが福谷さんのSNSに殺到した。その影響もあり、福谷さんは東京・表参道で経営していたジュエリーショップを撤退せざるを得なくなったという。
福谷さんはその後、ガーシー議員を刑事告訴したが、ガーシー議員は動画で告訴に触れた上で「奥さんや子どもにどれだけ迷惑をかけるか考えろ」「われの写真をきっちり上げたるからな」などと話していた。
ジュエリーデザイナー・福谷公男さん:
世間の人が(自分のことを)そういうことをしている人なんだって、そういうことをしているブランドなんだって思われた時点で、商売は続けていけない。
福谷さんは「事実無根の内容を好き勝手に発信していること自体が許されざる行為だ」と話した上で、ガーシー議員に対して「海外に逃げずに日本に帰ってきて警察の事情聴取に応じてほしい」などと訴えた。
また、福谷さんは「法治国家に対する冒涜行為であり、このような行為が許されてしまうのであれば、刑事告訴という制度が機能しなくなる」と話し、ガーシー議員の行動を強く非難した。
一方で、警視庁は、ガーシー議員をめぐって複数の著名人や会社経営者などを脅迫した暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)の疑いなどがあるとして、動画の広告収入を管理する会社の実質的代表者の関係先を2023年1月に家宅捜索したほか、これまでに東京・国分寺の関係先など数カ所の捜索を行っている。
警視庁は引き続き、ガーシー議員に帰国して任意の事情聴取に応じるよう要請している。