体調不良や経済的負担など女性が抱える多くの生理の悩みを解決しようと、無料で生理用ナプキンを受け取れる仕組みを作った飯﨑俊彦さん。

「勤めた会社を定年退職前に辞めることを決意して、『社会のために何かしたい』と思った時にジェンダーギャップに目が行きました。『トイレットペーパーはトイレに常備されているのになぜ生理用品はないのか』という1人の女性の声に出会い、『あっ』と思って、確かにそうだなと思ったんです」

生理の悩みを社会全体で解決

日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中116位と、先進国の中で最低レベル(世界経済フォーラム2022年より)。

「社会のために何かしたい」と長年勤めていた音楽業界を定年前に離れた飯﨑さん。

この男女格差を「生理から解決しよう」と友人とオイテル株式会社を立ち上げた。

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生理の悩みについてアンケートをとると、トイレに入った後で「生理が来た」と気付くケースが多いことを知った飯﨑さんは、個室に動画広告付きのディスペンサーを設置し、無料で生理用ナプキンを提供するサービスを開始した。

商業施設や学校など176カ所に設置され、スマホアプリを使って2時間に1枚、受け取ることができる。

利用者は「何も音がしなくて配慮がすごい」「たまたまその日に忘れてしまって。アプリ1つで使えて便利だなと思います」と話す。

生理の悩みを社会全体で解決する。

飯﨑さんは、「ジェンダーギャップを男性社会が作ったのであれば、男性がそれを解決すべきだと素直に思いました。誰がどうやるかではなくて、ギャップを補う社会ができれば、より良い社会が築けるのではないかと思っています」と話す。

オイテル株式会社
https://www.oitr.jp

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