手のひらに乗る、かわいらしいキャラクターのアクリルスタンド、通称「アクスタ」が注目を浴びている。人気の背景を探った。
人気の“アクスタ” 背景に「推し活」ブーム
高さ10cm、厚さ5mmほどのアクリル板にプリントされた子どもの写真。

Palette+plus 札幌西店 田中 彩 店長:
かわいい子どもの写真で、アクリルスタンドが作れます
アクリルスタンド、通称「アクスタ」だ。自分の子をアクスタにできるサービスが、2月から札幌市西区の写真スタジオ「Palette+plus 札幌西店」で始まった。

来店客:
気軽にいろいろなところに飾れそうでいいかな
Palette+plus 札幌西店 田中 彩 店長:
お父さんやお母さんが仕事場に置いておくだけで、ふと見たら元気が出るといいと思い取り入れました
わが子のアクスタが登場するほどアクスタが人気を集めている背景には、あるブームが存在する。それは…。
20代:
“推し活”って、けっこう聞きます

20代:
好きなアイドルやアニメキャラを推す
20代:
“推し活”でKポップを推しています

「推し活」とは自分が好きなアイドルや、アニメのキャラクターなどを熱心に応援することだ。
しかし、対象はそれだけにとどまらない。インターネットでのグッズ販売など“推し活”ビジネスを展開する多田夏帆さんによると…

オシココ 多田 夏帆 社長:
ライブやアニメだけではなく、私なら長野県にある松本城が推しだと答える。推しの対象は幅広いものになっています
この“推し活”になくてはならないグッズがアクスタなのだ。

20代:
旅行に持って行ったりします。これはライブで行った、飛行機内でアクスタと一緒に撮影したもの

アイドルのアクスタと旅行先で映える写真を。かさばらなくて、常に一緒にいられるのが人気の理由だ。こんな、ご当地アクスタも。
安野 陽介 ディレクター:
ありました、これぞまさに北海道ならでは。『雪ミク』のアクスタです

バーチャルアイドル「雪ミク」だ。全部で5種類あるが、人気のものは品切れ状態だ。北海道羽幌町のバス会社「沿岸バス」のキャラクターのアクスタも人気で、10種類が販売されている。

紋別市の観光施設「アザラシシーパラダイス 」では、人気者のアザラシのアクスタを始めた。

アザラシシーパラダイス 大場 亜矢子さん:
SNSを見ていると、推しのアクスタを持っている人がすごく多い。人間ではなく動物でも、手元に置けるのがいいと思いました

わが子のアクスタまで登場した“推し活”ブーム。その人気のワケは?
オシココ 多田 夏帆 社長:
コロナ禍が大きく関連している。学生時代をコロナ禍により、今までの世代よりイベントなしで過ごしています。好きなものがあり熱狂してSNSに投稿し友達ができる。今の若者にとって“推し活”は人生において大事なこと
(北海道文化放送)