異例の議会が始まった。長野県御代田町の小園拓志町長は心身の不調で入院していて、3月9日、町長不在のまま議会が開会した。町長は選挙戦で対立候補の陣営が配ったビラやネット上の批判で「心労が重なった」とみられ、現在も連絡が取れず、今後の復帰などは不透明のままだ。

再選直後、土下座「町長の資格ない」と発言…入院
9日開会した御代田町の3月議会。新年度予算を決める重要な議会だが、町長は不在だ。

2月19日に再選を果たした小園拓志町長。しかし、祝勝会の最中、突然、土下座し、「町長の資格は全くない」などと発言。会は打ち切られ、町長はそのまま入院した。 町には「心身の不調で1カ月の療養が必要」との診断書が届いている。選挙戦で対立候補の陣営が配ったビラやネット上の批判で「心労が重なった」とみられている。
異例…“町長不在”のまま議会開会
町長不在の中始まった異例の議会。内堀豊彦副町長が職務代理者を務めている。
御代田町・内堀豊彦副町長:
(町長不在での議会開会について)町民の皆さまと議会の皆さまに心からおわびをしたい

御代田町議会・五味高明議長:
議会としては淡々と審議をするしかない。早く体調を戻して正常の業務に就けるよう願うしかない

3月議会は22日まで。内堀副町長の職務代理は3月19日が期限となっている。ただ、現在も町長とは連絡が取れず復帰の見通しなどはわからないという。
対立候補の陣営「町長は説明責任ある」
一方、8日、対立候補だった市村千恵子さんと市村さんを支援していた茂木前町長が会見を開いた。

市村さんらが配ったビラは「町職員の退職や病気療養の原因は町長のパワハラ」と記されていて、会見では改めて「誹謗中傷ではなく事実である」と述べた。その上で…

御代田町・茂木祐司前町長:
小園町長は病気が回復した段階で、今回の事態について町民に丁寧に説明する責任がある
(長野放送)