農業を志す山形・新庄市の女子学生の発表が、全国表彰を受けた。「ブタのフンでおいしいトマトを作る!」。目指すのは、地域農業の新たなカタチだ。

「村全体で取り組んでいければ」

全国表彰を受けたのは、県立農林大学校の女子学生3人。日頃の研究成果を発表する全国大会で、準グランプリにあたる「特別賞」などに輝いた。

野菜経営学科2年の佐藤美鈴さん
野菜経営学科2年の佐藤美鈴さん
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野菜経営学科2年の佐藤美鈴さんは2022年、代表選考を兼ねた発表会で夢を語った。

それは、出身地の戸沢村でトマト農家になること。目指すのは、今まで使われてこなかった養豚場から出るフンを生かす試みだ。

野菜経営学科2年・佐藤美鈴さん:
豚糞は単独で施用する場合、10アール当たり2トン施用すると最も収量が上がることが分かりました。豚糞堆肥を地域に広めていくことで、地域循環型農業の実現を目指したいです

この発表で東日本ブロックの地区代表に選ばれた佐藤さんは、2023年2月上旬に開かれた全国大会でも高い評価を受けた。

野菜経営学科2年・佐藤美鈴さん:
卒論発表で取り組んだことは完全には終わっていないので、地域の「未利用資源」を使用した農業を戸沢村全体で取り組んでいければいいなと考えています

2年生の2人は、春からそれぞれ野菜・畜産農家として新たな一歩を踏み出す。

農林大学校は「学校を巣立ち就農する女性は着実に増えている。地域の農業をリードする存在になってほしい」と話していた。

(さくらんぼテレビ)

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