日銀の黒田総裁が進めてきた異次元緩和策に対する企業の評価は、65.8点となりました。
帝国データバンクは、日銀総裁が4月に交代するのを前に、10年にわたる異次元の金融緩和策について、およそ1000社を対象に評価を調査しました。
100点満点での平均は65.8点で、「80~89点」が最も多く(22.2%)、次いで、多いのは「70~79点」でした。(18.1%)。
企業からは、「当時の円高解消や株価の底上げに効果をあげたことは評価できるが、後半は過度の市場介入が市場や日銀財政をゆがめ、その割に効果が少なかった」とする声が聞かれたとしています。
この記事の画像(2枚)一方、今後の望ましい金融政策の方向性については、およそ4割(39.6%)の企業が「金融緩和の縮小」と答えました。
「行き過ぎた量的緩和の弊害を取り除いてほしい」との声がある一方、「金融引き締めに転換すると、日銀保有の国債の金利負担が発生するため、当分は現状程度もしくは緩和を期待する」といった声も聞かれたということです。