2022年のシーズン、セリーグで2連覇を果たした東京ヤクルトスワローズ。エースとして期待された昨シーズンは、わずか1試合の登板にとどまった、星稜高校出身の4年目奥川恭伸投手。今シーズンの復活を目指しキャンプに臨んでいる姿を取材した。

「他は関係なく自分の目標に向かって」恩師からの言葉に笑顔も

捕手:
おーっけい!!

宮崎県西都市のブルペンで投げ込む背番号18。石川県かほく市出身で星稜高校OBの奥川恭伸投手だ。

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ヤクルト 奥川恭伸投手(星稜OB):
昨年一年間はあんまり投げられなかった。投げられる喜びを感じている。

入団2年目の2021年のシーズンに9勝を挙げ、飛躍が期待された2022年のシーズンはわずか1試合の登板に終わった奥川投手。

石川テレビ 池田騰親記者:
今シーズンから背番号をエースナンバーの18に変更した奥川投手。復活をかけた4年目のシーズンが始まります。

3年ぶりの2軍スタートとなった今年のキャンプ。時折笑顔を見せながらリラックスした状態で調整を続けている。

奥川投手:
番号が変わって新しい気持ちで、18番をこれから自分の番号にしていけるようにしたい。

そんな奥川投手を応援しようと宮崎県西都市のキャンプ地には様々なファンの姿が…。

記者:
好きなピッチャーは?
ファン:
奥川投手です。
記者:
ヤクルトファン?奥川ファン?
ファン:
奥川ファン。

中にはこんなファンも…

ファン:
旧姓が同じなので、奥川選手を応援しています。星稜高校で投げている時からずっと応援しています。

世代を問わずに愛される奥川投手。ブルペンで投球練習を始めると多くのギャラリーがその姿を見つめる。

同期はWBC代表に選ばれるも意識せず

キャンプインから6日目。キャッチャーを立たせたまま8割程度の力で30球を投げ込んだ奥川投手は、復活に向けて歩んでいる。

一方で、同じ世代では高校時代、同じ日本代表で活躍したメンバーがWBC代表に選ばれている。そのことを直撃すると…

奥川投手:
同期とは違ったところにいるので、あんまり意識しないというか、他は関係なく自分の目標に向かって頑張りたい。

そんな奥川投手にある人からのメッセージを見てもらった。

星稜高校 林和成前監督:
ヤス、どうですかキャンプは?元気ですか?西都市は寒いですかね?

星稜高校時代の恩師、林和成元監督。共に甲子園準優勝を果たした愛弟子にかける言葉とは…。

星稜高校 林和成前監督:
開幕あるいはその先に合わせて投げられる体を作って、一軍のマウンドで活躍している姿を今シーズンは期待して待っていたいなと思います。疲れも出る頃だろうと思いますけれど、しっかり頑張ってやってください。

恩師からの激励に笑顔を見せた奥川投手。

奥川投手:
ありがとうございます。改めて「また頑張ろう」という気持ちになりました。

復活を目指す奥川投手、今シーズンの意気込みを聞くと…

奥川投手:
一軍に定着と日本一です。自分が活躍してもチームが勝てなかったら悔しいし、チームが勝っても自分が活躍できなかったら悔しいのでその両方を達成したい。自分の活躍する姿が石川の皆さんへの恩返しになると思うので、本当に今シーズンは頑張りたいという気持ちが強い。

「チャンスが増えるのはいいこと」外野手も視野に

一方、沖縄県浦添市のヤクルト1軍キャンプ。

WBC代表の村上宗隆選手や山田哲人選手とともに汗を流すのは、星稜高校OBの内山壮真選手。プロ2年目の昨シーズンは初ホームランも記録するなど勝負強いバッティングが持ち味だ。

ヤクルト 内山壮真選手(星稜OB):
打撃はスイングスピードを上げて、しっかり打率を残せるようにしたい。

このキャンプでは本職のキャッチャー以外に外野手にも挑戦し、出場機会アップを目指している。

内山選手:
レフトで出させていただいて、打席の機会が増えれば、チャンスが増えるのはいいことだと思うのでそういった機会に挑戦したい。

今シーズンの目標を聞くと…

内山選手:
今シーズン、もっともっといい成績残して、いい報告、活躍する姿を届けたい。

2年連続リーグ制覇を成し遂げた常勝チームで切磋琢磨する2人の選手。今シーズンの活躍に期待だ。

(石川テレビ)

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