忍者の里として知られる三重県伊賀市に、忍者の暮らしぶりを体感できる施設がある。

生き延びるため… 命を守る仕掛けが随所に

「伊賀流忍者博物館」のからくり忍者屋敷だ。

この記事の画像(12枚)

外からは昔の普通の民家に見えるが、中には随所に仕掛けが施されている。

忍者にとって大事なことは、戦いに勝つことよりも、自分の命を守って生き延びること。忍者屋敷の仕掛けはそのための工夫だ。

案内役の忍者:
まずこの中に隠れるんです

数枚並んでいる引き戸のうち1カ所、この戸だけが回転式の扉、「どんでん返し」だ。

壁の中にも仕掛けがある。

案内役の忍者:
木の板が打ちつけてあります。はしご代わりにして屋根上へ逃げていったり…

案内役の忍者:
この床板をめくると、実はこの下に地下道が通っているんです。秘密の通路を使うことによって、消えたように見せかけていたというわけなんですね

別の部屋では、床板をめくると武器が隠されていた。

縁側の端に設けられた仕掛け戸は、葉っぱや薄い紙を使ってカギを開ける脱出口だ。

案内役の忍者:
生き延びるための「からくり」を編み出したというわけなんです

伊賀流忍者博物館では、忍者ショーの見学もできる。

忍者の1人が使っていたのは、鞘の先の方に匕首(あいくち)を仕込んだ刀。敵の不意を突いて二刀流で戦えるという仕掛けだ。

からくり忍者屋敷では、屋敷にも武器にも、生き残るための忍者の工夫を感じることができる。

2022年11月17日放送

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。