岸田首相は、差別発言をした秘書官の更迭後、初めて国会に出席し「不快な思いをさせた」と陳謝したが、野党側は徹底追及の構えだ。

岸田首相が謝罪、多様性尊重の方針強調も…法整備の必要性などには触れず

性的マイノリティを巡る議論が国会論戦に急浮上したことで、ある政府関係者は「野党は相当、勢いづく。支持率の低下は免れない」と警戒感を示している。

この記事の画像(5枚)

岸田首相は午前9時すぎ、衆議院の予算委員会で「国民の皆さんに誤解を生じさせたこと、これは誠に遺憾なことであり、不快な思いをさせてしまった方々にお詫びを申し上げる次第であります」と述べた。

自民党からの質問に対し、「私自身も小学校時代、ニューヨークでマイノリティー(少数者)として過ごした」と、自身の経験も交えて多様性を尊重する方針を強調。

ただ、性的マイノリティーへの理解を増進するための法整備の必要性などには、触れていない。同性婚の導入については岸田首相が先週、「社会が変わってしまう」と答弁している。

(「Live News days」2月8日放送より)