南極の今をお伝えする、「南極プロジェクト~地球のミライ~」。

昭和基地の中にある建物で、ある重要な観測が行われている。

それが...。

気象観測チーフ・西巻英明さん「南極上空のオゾン層の観測を行っているところになります」

地球の周りにあるオゾン層が、フロンなどの化学物質によって破壊されると、穴が開いた状態のオゾンホールができる。

オゾンホールが発生すると、地上に降り注ぐ紫外線の量が増えて、深刻な健康被害につながるおそれがある。

実は、そのオゾンホールを発見したのは、日本の観測隊。

その発見をきっかけに、フロンなどを削減する取り組みが世界各国で行われ、国連環境計画は、このまま取り組みが続けば、南極上空のオゾンホールが2066年ごろまでに回復すると発表した。