多くの相撲部屋が集まる東京・両国。
国技館の周りには、舌の肥えた力士たちを満足させる名店が並んでいる。
2月5日の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)は、「力士が選ぶ!両国最強グルメランキング」第2弾を放送。
相撲協会全面協力のもと、力士から親方まで合計152人にアンケートを実施。今回はどんぶり部門ベスト7と鍋部門ベスト5を紹介していく。
貴景勝の一言に大栄翔が大慌て
初場所千秋楽で相星決戦を制し、見事優勝した大関・貴景勝。
優勝後の貴景勝は、家族や周囲への感謝を述べ、「もっと相撲に謙虚になって頑張っていきたい」と語っていたが、その映像を見ていた大栄翔はクスクスと笑い出す。
この記事の画像(9枚)番組MC・浜田雅功さんから理由を聞かれると優勝インタビューでちょっとかんでしまった貴景勝に笑ってしまったと大栄翔。
浜田さんに「悪い男ですね」と言われると、大栄翔は「でもいいこと言っていました、さすが大関だなと」と持ち上げた。
結婚後、初めての優勝となった貴景勝は「(妻も)少しは喜んでいたと思います」と話す。
前回出演時に「原動力は焼肉、お肉」と言っていた貴景勝は「週4、5で焼肉食べています」と明かした。
一方、豊昇龍は少し気になることがあるようで「今日おじさん、いないですよね?」と確認。去年3月の放送でVTRに突然、元朝青龍が登場したことを気にしていた。今回も出てくるんじゃないかとそわそわする豊昇龍は、落ち着かない様子を見せた。
去年結婚を発表したももいろクローバーZの高城れにさんは、「アスリートの妻」としてやった方がいいことを力士たちに質問。
大栄翔が「いてくれるだけでうれしい」と話し、スタジオが盛り上がる。しかし、独身ということが発覚すると、浜田さんから「独身が何答えてんねん!」とツッコまれる。
優勝時に家族への感謝を述べていた貴景勝は「食事」を挙げる。「体を作る期間はタンパク質と炭水化物が大事で、そういうことを考えた食事を作ってくれることはありがたい」と語った。
若元春も「夜食をつくってくれて、野菜とか本当はいらないですけど…体に気をつけるということでつけられます、勝手に」と妻の気遣いに感謝していた。
阿炎も「僕が丼ものが好きなのでいろんなものをつくってくれます」と話した。
一方、結婚について「まだ考えていないですね」と豊昇龍。
結婚している力士の話をうらやましそうに聞く大栄翔は、浜田さんから「結婚しようと思わないの?」と聞かれると、貴景勝から「むちゃくちゃいますよ」と横やりが入る。
「それは、違う。大関、違います…」と慌てる大栄翔に、「一番女性からご飯作ってもらっていると思います」と止まらない貴景勝。「マジか」と驚く浜田さんに、「違います!本当に欲しいです」と必死で訴える大栄翔に、貴景勝が「選びきれないって言っていました」と追い打ちをかける。
するとナイツ・塙宣之さんが「昔の若乃花みたいですね」とツッコむと、なぜか飛び火した花田虎上さんは「俺、違うよ。勘弁してくださいよ!」と慌てていた。
炎鵬が映えるオムライスを食リポ
まずは、どんぶり部門ベスト7を紹介していく。
【店名・オススメメニュー】
第7位 築地 傳「鮪三種盛り丼」
第6位 オムの細道「オムライス全部乗せ」
第5位 ラ・ポルト・ルージュ「鶏のごはん詰めロースト」
第7位は「築地 傳」。若元春や若隆景兄弟ら、荒汐(あらしお)部屋の力士をとりこにする海鮮丼がオススメだという。
毎朝、豊洲市場から直送される鮮度抜群の生マグロだけを使用した「鮪三種盛り丼」は、中トロなど3種類のマグロが贅沢に乗っていて、値段は1430円。しかもご飯の大盛りはサービスだという。
第6位「オムの細道」のオムライス全部乗せ。水曜と木曜日の週2回の営業にもかかわらず、開店前に長蛇の列ができるほどの人気ぶり。
紹介してくれたのは多彩な技と甘いマスクで“スー女”から大人気の炎鵬。元白鵬率いる宮城野(みやぎの)部屋の力士たちが御用達の店だという。
写真映えするオムライスを一口食べて「幸せでございます。恋してると思うんですよ、このオムライスに。恋なんですよ、恋がしたくなりました」とリポートした。
第5位「ラ・ポルト・ルージュ」の鶏のごはん詰めロースト。ナイフとフォークで食べるおしゃれなフレンチレストランの看板メニュー。
スタジオで試食ができるとのことで、力士たちは心躍らせていたが、ゲストの高城さんや玉井詩織さん、塙さんらの前にしか置かれない。
阿炎は「僕も行ったことがない…」と不満をこぼしながら、ゲストたちがおいしそうに食べる姿を見つめる。すると「食べたいですね」と貴景勝が言うと、大関には優勝の記念として特別に試食が登場。
「なんで大関だけ?」と力士たちから不満が続出するが、貴景勝は「思っている10倍おいしい」と満足そうな顔をした。
豊ノ島が常連の3つの名店
【店名・オススメメニュー】
第4位 モンブラン「ステーキ丼ランチ」
第3位 両国TAIKO「錦爽どり×奥久慈卵の親子丼」
第2位 とんかつ丸七「焼きカツ丼」
第1位 とんかつ はせ川「豚とろ丼」
第4位「モンブラン」を紹介してくれたのは、現役時代“各界のロボコップ”の愛称で親しまれた元高見盛の東関親方。
ハンバーグの名店で東関親方がお気に入りなのは「ステーキ丼ランチ」。“ロボコップ風”のいただきますをして、親方自らリポートしてくれた。
「現役の頃はこれをごはん代わり、ハンバーグをおかず代わり、そうやって一緒に食べていました。(ステーキ丼ランチの)たれがいいんですよ、本能でご飯をかきこみたくなる」
第3位は両国TAIKO「錦爽どり×奥久慈卵の親子丼」。夜のみの営業でブランド鶏「錦爽どり」のモモ肉と濃厚な味わいの「奥久慈卵」を使った究極の親子丼。
徳勝龍やKONISHIKI、武蔵丸、鳴戸親方の他に、最近タレントに転身したばかりの豊ノ島も通っているという。
スタジオの豊ノ島は「娘の保育園のパパ友と一緒に近いのでいかせてもらっています」と話した。
第2位はとんかつ丸七の「焼きカツ丼」。揚げる前に丸1日かけて低温調理した国産豚のリブロースを使用。卵でとじるのではなく、焼いた卵でとじるため「焼きカツ丼」というのだそう。
貴景勝や輝の他に、ここもまた豊ノ島も通っている。貴景勝は「めちゃくちゃおいしくて、カツはおいしいんですけど、下の卵がめっちゃたれと相性がいい」と絶賛した。
第1位はミシュランに5年連続で掲載された両国の名店「とんかつ はせ川」の「豚とろ丼」。
ここも正代、元横綱の稀勢の里、貴乃花の他に、豊ノ島も通っているという。
千代丸オススメの「カロリーゼロ」の鍋
次は、力士が選ぶ両国最強グルメランキングの鍋部門。ベスト5を紹介していく。
【店名・オススメメニュー】
第5位 鳥料理 有明「軍鶏味噌すき焼き」
第4位 ほていさん「あんこう鍋コース」
第3位 夕日鍋と焼肉のお店 うえだ「夕日鍋」
第2位 肉の田じま「松阪牛極上霜降りすき焼き」
第1位 一穗「ねぎま鍋」
第5位の鳥料理 有明「軍鶏味噌すき焼き」の常連は、食通の輝。高田川部屋の力士がよく訪れるようで、彼らが場所前に必ず食べるのがこの鍋だという。
この鍋を食べたら絶対に食べて欲しいというシメがつけ麺。輝は「めちゃくちゃうまい。細麺でつるつるしてて、いくらでも食えそうな麺。ごっちゃんでした」と食リポしてくれた。
第4位は月島の路地裏にたたずむ名店「ほていさん」。多くの相撲関係者がお忍びで通うこの店のオススメ鍋が、あんこうの肝がドカンと乗ったあんこう鍋。
第3位は両国駅から徒歩1分の場所にある、夕日鍋と焼肉のお店 うえだの「夕日鍋」。
紹介してくれたのは“千代丸たん”の愛称でおなじみの千代丸。他にも鶴竜や御嶽海、宇良など人気力士たちが御用達だという。
特注の鉄板にコチュジャンベースのみそとホルモンなどを入れて、キャベツ1玉やもやしを山積みにして和牛カルビもセット。そこにニラやとうがらしをたっぷりをかける。
千代丸は「蒸して食べるのでカロリーゼロ」と食べ始めて完食。夕日鍋の由来を千代丸は「食べ終わった後に残ったスープが夕日に見えるから。ロマンチックで食べ終わってそういう気分になるんじゃないですかね」と話した。
第2位は肉の田じまの「松阪牛極上霜降りすき焼き」。そして、第1位は一穗(いっすい)の「ねぎま鍋」。
王鵬をはじめ、大嶽(おおたけ)部屋の力士たちが常連で、おすすめがたっぷりとマグロとネギがのった「ねぎま鍋」。
ねぎまというと、焼き鳥をイメージする人も多いが、元々はネギとマグロの鍋のことを言っていたという。
力士たちの舌を唸らせた数々の名店。こうした絶品グルメが強靭な体を作り上げているのかもしれない。
(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)