福井県内で初めて、雑種の警察協力犬が誕生した。

大野市に住むオスのエース君(1)。今では警察も信頼する頼もしい存在に成長したが、かつては無秩序にペットが増え、飼育できなくなる「多頭飼育崩壊」から保護された経験があった。

人との触れ合いを極端に恐れ、しつけ教室に

エース君が警察協力犬に認定されたのは、2022年12月。警察協力犬は民間で訓練を受けた犬で、福井県警の広報活動を手助けする。

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名前は、国民的な人気漫画「ワンピース」の主人公の兄からとった。漫画のキャラクターのように、強く頼もしいワンちゃんに育ってほしいとの願いが込められている。
エース君は元保護犬で、生後間もなく多頭飼育崩壊の状況から助け出された。大野市の広瀬さんがもらい受けたが、当初は、人と触れ合うことを極端に恐れていた。

人になつかせるため、しつけ教室に通い始めた。すると、名前に反応したり、後ろにぴったりくっついてきたりと、のみ込みが早いことがわかった。なによりよかったのは、訓練中、エース君が楽しそうな表情を浮かべていたことだった。

広瀬さん一家は、エース君を警察協力犬にするという目標を与えた。協力犬に求められる難しい動作もすぐにマスターし、念願の合格を果たした。

エース君が妹のようにかわいがるドーベルマン

広瀬さんの自宅には、エース君が妹のようにかわいがるドーベルマンのアローちゃん(7カ月)もいる。

お気に入りのぬいぐるみをかむと、すぐにボロボロになるほど力は強い。アローちゃんは、“強く頼もしい兄”に追い付けとばかりに、警察協力犬の訓練に励んでいる。

エース君は次なる目標を掲げて、日々訓練に励んでいる。それは警察の捜査を手助けする民間の「準警察犬」だ。その頼もしい表情に、人を恐れていた過去はみじんも感じられない。

(福井テレビ)