水面を埋め尽くす黒い影は、1月13日の金曜日に、愛知・南知多町の港で撮影されたボラの大群。

水面を埋め尽くす黒い影
水面を埋め尽くす黒い影
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正体は、大量のボラ
正体は、大量のボラ

動画投稿者:
もう何万じゃすまない。養殖をしているところみたいな感じで海じゃない。

地元の漁師も驚いたというこの異様な光景。
動画を投稿した女性は、捕まえようと試しに手を入れてみたという。

動画投稿者:
手を突っ込んだら魚が当たってくる感じ。バタバタバタって。

ボラの方から手に飛びついてきて、簡単に捕まえることができたそう。

地元住民も驚きの声 港にボラが大量発生

さっそく取材班もボラの大群を探しに現場の「片名漁港」へと行ってみた。だが、撮影された場所を見るも、この日は姿が見えなかった。

漁業関係者:
この隣の師崎漁港にも同じような傾向がある。向こうはちょっとボラが大きい。

漁業関係者の話を元に、約1km離れた隣の「師崎漁港」へ向かった。

すると、そこには、群れを成して泳ぐ大量のボラが。

さらに、そのボラを狙って大量の海鳥が集まっていた。

地元住民A:
すごいですよね。ワカメか何かかと思ってよく見たら魚だった。

地元住民B:
水族館のイワシみたい。

地元住民によると、2022年や2021年はなかったという。

各地の港で目撃 なぜ?専門家に聞いた

体長はちょうど手のひらに乗る15cmほど。地元の人によると、ボラの子供だという。

このところ、ボラの大量発生はこの近辺だけでなく、静岡・浜松市や名古屋市でも目撃されている。

なぜボラの大量発生が相次いでいるのか?

碧南海浜水族館 生田春幸さん:
(水温が)暖かい場所
を求めて、狭い陸地の河川・港・用水に入ってきているのではないか。あとは餌の影響であったりとか、潮の加減ですね。

考えられるのは、水温や餌などの関係。それ以上の詳しいことはわかっていないが、集まった大量のボラたちはこの後、どこかのタイミングで海に戻っていくと見られている。

(「イット!」1月16日放送分より)