南極観測船「しらせ」が、南極大陸に接近。
あたり一面、氷に閉ざされた世界に突入した。

南極観測船「しらせ」を囲む、あたり一面の真っ白な流氷。

これは、日本時間16日午後10時半ごろにドローンで撮影した映像。

氷の上にたたずむ皇帝ペンギンや、横たわるアザラシの姿が...。

一面氷の世界で、一見、南極の近くのように思えるが、ここは、まだ100kmほど離れている「流氷域」と呼ばれる、本来は海に流氷が流れている海域。

この2日間の強風で流氷が押し固められてしまい、しらせは分厚い氷に阻まれて、なかなか前に進めなくなっている。

南極では、地球温暖化による影響の調査などを行う予定の「しらせ」。
目的地の昭和基地はもう目前で、観測隊のメンバーは来週にも基地到着の予定だが、この流氷域をどのくらいのスピードで突破できるのかが勝負となるもよう。