ズワイガニの最高級と言えば「輝（かがやき）」だが、今年からブリの最高級品にも「煌（きらめき）」とブランド名がつけられることになった。初落札の値段はなんと400万円だった。超高級ブリの登場に買い物客も大賑わいだ。
ブリの最高級品「煌」は出るのか⁉
向山アナウンサー：
今、県内各地から水揚げされたブリが続々と市場に到着しました。
今年から新たにブランド化されたのは、能登で取れた天然の寒ブリ、その名も「煌」（きらめき）
重さが14キロ以上で傷がなく胴回りが十分あるなど厳しい条件をクリアしたものだけに与えられる。
向山アナウンサー：
煌の条件の一つ、14キロを優に超え、15．54キロと表示されています。
向山アナ：
かなり大きいんじゃないですか
岸端（きしはた）定置網組合 一瀬保夫（ひとせやすお）組合長理事：
大きいですね。なかなかいないです。一番心配したのが「煌」候補が出るかどうか。それが出てホッとしたのが一番。
向山アナ：
認定されるでしょうか？
一瀬さん：
ぜひともお願いしたいです。
長年、市場でブリを見続けた認定人が一つ一つ見定める。
そして…
向山アナウンサー：
今、煌を認定するプレートが置かれました。「煌」誕生です。
先ほどのブリが見事「煌」第1号に認定された。
一瀬さん：
本当に正直なところほっとしたというのが1番です。
結局、この日、水揚げされたおよそ600匹の寒ブリの内、認定されたのはこの1匹だけだった。
ズワイガニ「輝」に負けない驚きの落札額！
そしていよいよ競りへ…。
仲買人：
200万円！
別の仲買人：
250万円！
仲買人：
300や！
別の仲買人：
330万円！
仲買人：
350や！
別の仲買人：
360万円！
仲買人：
400や！
せり人：
400万円！
向山アナウンサー：
400万円の値が付きました、驚きの価格です。
「煌」を競り落としたのは県内のスーパー「どんたく」だった。
仲買人の山成水産 山口春夫営業部長：
すごく重いです！これでまた能登の水産物がみんなに知れ渡ることを喜んでいます。
どんたく 山口宗大社長：
やはり我々は能登出身の企業なのでこれを機に、能登にもっともっとスポットライトが当たればいいなと思って参加しました。
400万円の「煌」は早速、金沢の店舗へ運ばれた。400万円の超高級ブリに客も大興奮だ。
お客さん：
400万円、スゴイですね、びっくりしました。お刺身で食べてみたいですね。
記者：
どうして煌の写真を撮ったんですか？
お客さん：
東京に住んでいる孫がブリが大好きなんですけど自慢しようかなと思って。
400万円の「煌」…原価無視の大盤振る舞い
2日後、400万円のブリ「煌」は、刺身や寿司となって販売された。
山川記者：
先日競り落とされた400万円の「煌」を買おうと多くの客が集まっています。
さばかれた「煌」は金沢と七尾の2つの店舗で、合わせて160パック限定で販売。
店の担当者によると1パックの原価は2万5000円！しかし今回は540円で販売。整理券は開店前には無くなる人気ブリだった。
最初に並んだお客さん：
８時半ごろにお店に来ました。お昼にすぐ食べたいです。
大学生のお客さん：
びっくりしましたね。400万円のブリを500円で買ったんで。みんなに自慢してやろうかなと
思います。
どんたく西南部店 地村直店長：
これだけたくさんの方が来たのでびっくりしています。煌を食べていただいて美味しかったと思っていただければと思います。
「どんたく」は今後も、能登の食の豊かさを発信していくという。
ズワイガニの最高峰「輝」に、コウバコガニの最高峰「輝姫」さらには寒ブリの最高峰「煌」と3つそろった石川の冬の味覚「三銃士」是非、一度、石川に訪れて味わってみてほしい。
（石川テレビ）
