“LGBTは生産性がない”、“チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん”など、過去の差別的な発信内容をめぐり、渦中の人となっている杉田水脈総務政務官。

答弁前、書類にずっと目を落とす杉田水脈政務官
答弁前、書類にずっと目を落とす杉田水脈政務官
この記事の画像(8枚)

6日の衆議院総務委員会での答弁前、書類を手に事務方と何やら打ち合わせると、その書面にずっと目を落としていた。

“配慮を欠いた表現”釈明繰り返す

杉田政務官は、発言を撤回した経緯や、その内容について「大臣から私に対し、このチマ・チョゴリやアイヌの民族衣装をやゆしたもの、そしてLGBTには生産性がないという表現について、そうした表現を取り消すようにという指示がありまして、私も内閣の一員として、それに従い…」と、用意した書面から目をそらすことなく答弁を行った。

その後も“拙い表現”、“配慮を欠いた表現”だったと釈明を繰り返す杉田政務官に、共産党の宮本岳志衆議院議員がさらなる追及に打って出た。

「(発言を撤回した)このブログですけど、『左翼の気持ち悪さ、恐ろしさを再確認した』、『彼らは存在だけで日本国の恥さらしです』とお書きになったわけですね」

「さしずめ私は“左翼”でしょうけれども、私は気持ち悪いですか?日本国の恥さらしですか?」

それに対して杉田政務官は「どなたが左翼であるとか、そのようなことは、この場ではコメントは差し控えさせていただきたいと思います」と返答。

この発言に対しては宮本衆院議員も「こういう話なんですね。(問題は)“表現”じゃないんですよ。おっしゃっている“中身”が差別発言なんですよ」と語気を強めた。

“いいね”「全く記憶にございません」

さらに6日の委員会では、新たに“杉田氏が政務官になって以降の行為”についても質問が飛んだ。ツイッターの“いいね”ボタンをめぐるものだ。

質問したのは、立憲民主党・岡本章子衆院議員。「別な方のツイートなんですが、国会議員のある方を名指しで書きまして、この方が『(その議員のことが)LGBT以上に気持ちが悪いです』とツイートしているものに対して、これは政務官になってからだと思いますが、“いいね”を押していらっしゃると思うんですが、これは事実でしょうか?」と問いかけた。

これに対し杉田政務官は、「すみません。私は何年も“いいね”は押していないんです。全く記憶にございません」「もしも“いいね”になっているというのであれば、確認をしてすぐにその“いいね”は取り消しをしたいと思います」と釈明。

“いいね”について「記憶がない」とする一方、明確には否定せず、あいまいな答弁に終始した。

(「イット!」 12月6日放送)