映画監督の崔洋一さんが11月27日午前1時ごろ、都内の自宅で亡くなった。73歳だった。

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崔監督は、2019年に膀胱がんが見つかり全摘手術を受けたが、2021年春、リンパ節などへの転移が確認され、2022年1月、新たな抗がん剤治療を受けていることを公表して闘病中だった。

トークショーではスタッフに付き添われ登壇
トークショーではスタッフに付き添われ登壇

2022年4月には、自ら「ラスト・ショー」と名付けたトークショーを開催。スタッフに付き添われる中、登壇していた。

崔洋一監督:
ラストショーを自ら説明しろっていえば、名実ともに最後になるだろうと思います。ちょっと芝居っぽくやればよかったかな?全身包帯とか。ギャグがちょっと、たけしさんっぽくなってきたな。

そう笑って話していた崔監督。

2004年、ビートたけしさん主演の「血と骨」でメガホンを取り、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞するなど高い評価を受けた。北野武さん(75)はこう追悼している。

北野武さん:
次から次へと同じ世代の映画仲間が死んでしまい、がっくりしている。崔さんと映画制作の中で喧嘩もしたし、酒飲んだり色々な事があった。みんな良い思い出です。

1993年公開の映画「月はどっちに出ている」で、主演を務めた岸谷五朗さん(58)は…。

岸谷五朗さん:
エネルギッシュで乱暴で繊細な、崔組にしかない独特な撮影現場が大好きでした。

葬儀・告別式は近親者のみで営まれる予定で、後日お別れの会を開くか検討しているという。

(「イット!」11月28日放送)