猫が発見されたのは、高さ20メートルもある木の上。2日間も降りられない状態だったこの猫を救出したのは、ある“プロ”でした。

高さ20m 猫2日間降りられず…消防も断念

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11月7日、木々が生い茂る林の中から聞こえてきたのは、猫の鳴き声。木の上で動けなくなり、うずくまっていたようです。
めざまし8は14日、現場となった栃木県真岡市の神社に向かいました。

猫がいたという木は、かなりの高さです。約20メートルの高さから降りられなくなってしまい、その状態が2日間も続いたといいます。

猫が木の上で見つかったのは、11月5日。この前日に飼い主の自宅から逃げだしたといい、飼い主が探し続けた結果、翌日に神社の木の上で発見されました。
飼い主は消防に救助を要請しましたが、はしご車が入れず、救助できなかったといいます。

“木登りのプロ”「空師」が救出 飼い主「スーパーマンのよう」

解決策が見つからないまま、2日が経過…。困り果てた飼い主が助けを求めたのが…

匠コーポレーション・吉田芳生 代表:
木登り専門で伐採作業をやっている「空師」っていうのを、前にテレビで見たことがあるっていうのを思い出したみたいで

「空師」とは、“木登りのプロ”。クレーンや高所作業車などの重機を使わず、特殊な工具やロープだけで木に登り、枝や幹の伐採などを行う特殊技術者だといいます。
その空師である吉田さんも、木の上の猫の救出依頼は初めて。

匠コーポレーション・吉田芳生 代表:
最初はお断りしようと思ったんですけど、頼むところがうちしかないということで、木に登って猫がびっくりして落ちてしまう可能性もあったので、最悪そういう状況も考えられますということを説明した上で、それを承諾してもらった。
もう少し太ければ木も安定して、そこまで揺れたりしないんですけど、この細さだとやっぱり上に行けば行くほどかなり揺れるので

依頼は引き受けたものの、作業は困難を極めました。
上に登るにつれて、揺れが大きくなる木。安全に登りながら、猫が逃げないように静かに作業をしなければいけません。また猫は、この状態で2日間降りられなかったため、健康状態も心配されました。

そして作業を続けること30分。救出に成功したのです。

今は自宅で、過ごしているという、救出された猫。飼い主は…

猫の飼い主:
声をかけるだけでどうすることもできなかった数日間の歯がゆさ、無力感は、二度と味わいたくありません。グラグラ揺れる木に登り、猫に少しずつ近づいて下さった頼もしさは、本当にスーパーマンに子どもを救い出してもらっている様な気持ちでした

(めざまし8 11月15日放送)