地球の未来を探るため、南極へ向け出航した。

第64次南極地域観測隊・伊村智隊長「あとは南極に行って、何が起きても柔軟に対応して、『しらせ』と力を合わせてやっていきたい」

多くの人たちに見送られ、11日、東京・青海のふ頭から出港した南極観測船「しらせ」。

全長138メートルの巨大な船体には、およそ250人の乗組員や観測隊員とともに、1,000トンを超える食料などの生活物資が積み込まれ、昭和基地を目指す。

9月、出発を前に行われていた食料の梱包作業。

2022年は、物価高の影響で予算の2割近くをオーバーする事態に苦しんだが、観測隊のピンチを知った20を超える企業から、食材や調味料などの寄付が集まった。

南極地域観測隊は、およそ40日後の12月23日ごろ、昭和基地の沖合に接岸する予定で、多くの企業に支えられながら観測活動に臨む。