財務省がきょう発表した国際収支統計によると、日本が貿易や投資でどれだけ稼いだかを示す経常収支は、今年上半期(4月から9月)4兆8458億円の黒字だった。
しかし、黒字幅は前の年度の同じ時期に比べ6兆8627億円、率にして[58.6]%減と大幅な減少だった。減少幅は、比較可能な1985年度以降で最大。
急激に進む円安と原油価格の高騰などで輸入額が47.1%増え、貿易赤字が9兆2334億円に膨らんだ事が主な要因だ。
一方で、海外での投資の利子や海外子会社から受け取る配当金などの「第1次所得収支」は、円安の影響もあり25.2%増え、18兆2332億円の黒字と、これも比較可能な1985年度以降で最大だった。
一方、9月単月の経常収支は9093億円の黒字で、前の年の同じ月から7439億円、黒字額が縮小した。