約1年にわたり、370回以上の“死んだふり”の動画を投稿し続けた男性が、アメリカの超有名ドラマシリーズ「CSI:ベガス」の死体役を手にして話題になっています。
めざまし8では、本人を取材。撮影の裏側を聞きました。

「息を止めるタイミングが絶妙」…死体役ゲットするまで“死んだふり”

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アメリカ・ケンタッキー州に住むジョシュ・ナリーさんが投稿した“死んだふり”の動画の数々。ナリーさんは2021年10月から、370以上の“死んだふり”の動画をTikTokに投稿しているというのです。一体なぜこんなことをしているのでしょうか。

ナリーさんは「死体役で映画やテレビ番組にキャスティングされるまで死んだふりをする」と動画をほぼ毎日投稿。

時には雪の中に倒れたり、水に浮かんだり…それでもナリーさんはピクリとも動きません。
「素晴らしい!息を止めるタイミングが絶妙だ!」「オスカーにふさわしい…でも不気味だ」と“死んだふり”の動画は徐々に注目され、再生回数が430万回を超えることもありました。

そして最初の投稿から321日目になる2022年9月、奇跡が起こります。

「詐欺かと」超人気ドラマに死体役で出演

ジョシュ・ナリーさんのTikTok:
「CSI:ベガス」のシーズン2に、死体として出演が決まったことを発表します

「CSI:ベガス」は、アメリカで2000年から15シーズンにわたり放送され、今世紀最も見られたテレビドラマと言われる「CSI:科学捜査班」の続編です。現在、アメリカではシーズン2が放送中。そこに出演することになったというのです。
ナリーさんのTikTokを見た番組関係者が、メッセージで出演を依頼したのです。

“死んだふり”で夢を掴んだナリーさんに、11月6日、話を聞くことができました。

ジョシュ・ナリーさん:
本当に素晴らしい体験だったよ。忘れられない。一生忘れられない思い出になったんだ。
出演依頼のメールを受け取ったとき、詐欺だと思ったんだ。でも違うと分かったとき本当にうれしかったよ

ナリーさんによると、「CSI:ベガス」の撮影では、特殊メイクを2時間したあと、様々な撮影のためにストレッチャーの上に5時間いたといいます。

ジョシュ・ナリーさん:
本番中のことなんだけど、僕の携帯電話が鳴ってしまったんだ。しかも悪質な勧誘電話だったんだよ。本当に申し訳なかった

今後もオファーがあれば、映画やドラマなどに死体役として出演したいというナリーさん。また、“死んだふり”の動画投稿も続けていくということです。

(めざまし8「#NewsTag」11月7日放送)