舞台を参議院に移した、旧統一教会をめぐる問題。予算委員会の委員会室に入るなり、何度も頭を下げてあいさつした、山際経済再生相。教団との接点について、10月19日も追及を受けた。

山際経済再生相は「記憶にない」連発

取り上げられたのは、2016年にネパールで開かれた旧統一教会関連団体の会議。山際大臣はこれまでに会議への出席を認めていて、壇上には本人とみられる姿もある。

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立憲民主党・小西議員:
ネパール・ナイジェリアで活動や経験で記憶していることをお話しいただけますか?

山際経済再生相:
ネパールに出張した目的は、その前の年、前年に発生したネパールの大地震。

ネパールでの活動内容はスラスラと答えた山際経済再生相。しかし…

立憲民主党・小西議員:
ネパール・ナイジェリアの“統一協会”の関連団体の会合で、どのような活動をしたのか。その記憶について答弁ください。

山際経済再生相:
記憶をしていないというのは前々から申し上げているとおりです。

立憲民主党・小西議員:
スピーチした記憶もないんですか?

山際経済再生相:
ございません。

辻元議員は故・安倍元首相の調査を行うべきと迫る

続いて質問に立ったのは、辻元議員。自らも教団関連団体の勉強会に出席していたことを認め、“ブーメランのプロ”とも呼ばれたが…。

立憲民主党・辻元議員:
ここで膿を出し切る覚悟があるかということです。いかがですか?

岸田首相:
過去についても、国民の信頼、国民との関係において、しっかり説明をしなければいけない。

辻元議員は、亡くなった安倍元首相の調査を行うべきだと迫ったが、岸田首相は改めて否定的な考えを示した。

質疑後の辻元議員は…。

立憲民主党・辻元議員:
“人ごと総理”じゃないかと。何を答弁されても、やっぱり人ごとのように答弁されている。

岸田首相が昨日の答弁を修正する場面も

その岸田首相からは驚きの答弁も飛び出た。宗教法人の解散命令を請求する要件について、首相は18日に「民法の不法行為は入らない」と答弁。しかし、19日にその説明を180度を翻した。

岸田首相:
(行為の組織性・悪質性・継続性等が明らかになり)宗教法人法の要件に該当すると認められる場合には、民法の不法行為も入りうる。

立憲民主党・小西議員:
朝令暮改にもほどがありますよね。

岸田首相は答弁を一転させた理由について、“政府として考え方を整理した”と説明した。

(「イット!」10月19日放送より)