女性:
さっき5分くらい前に作りました

浅草で 友達と会う 昼下がり しづ心なく 花の散るらむ 

女性:
短歌は暇つぶし程度に

空の色 わたしの髪と 同じ色 いろいろな色 きれいな色よ

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街のみんなが詠んでいるのは 「5・7・5・7・7」の31文字で気持ちを表現する「短歌」!今スマホを駆使して楽しむ人が増加しているという。

さらに、アイドルが短歌を詠むイベントもある。

私立恵比寿中学 真山りか(25)
先輩の 言葉が染みる 帰り道 また言われたい 「がんばってるね」

そこで「31文字をスマホで作成!なぜ今短歌にハマるのか?」をココ調!

文字数が少ない短歌で、日常を気軽に作品へ

スマホを使い「短歌」を楽しむ人が増加している。なぜハマるのか、調査した。
まずは街で、みなさんどんな短歌を作っているのか?

大阪から東京に遊びに来ていた20代女性:
広すぎてわからなくて!

東京に 着いたらすぐに トイレ行く トイレの場所が わかりません

高校時代から短歌をたしなむ大学生は?

気合入れ ニットを着たら 暑すぎた 今すぐ脱ぎたい 古着屋へゴー

18歳の短歌歴半年のカップル。彼女が詠んだ歌がコチラ!

月の下 枝垂れる紅を 食むように 見つめるあなたの 横顔が好き

彼女:
付き合いたてだったときに、冬に月の下で木の下とかでおしゃべりしているときに、「好きだな」っていうのを、そのまま書きました

一方、彼氏が詠んだ歌は?

「ジャンケンで 負けたら窓を 閉めてこよう」 雪だと聞いて 君も出てくる

彼氏:
冬の寒い日にジャンケンで負けたら、コタツから出て窓を閉めに行くっていう様子を表して、雪だと聞いて興奮して、結局二人とも出てきて見に行ってしまうっていう、ちょっとした日常を短歌に込めてみました

31文字なので、気軽に日常風景を作品に仕立てられるのも魅力のひとつ。

彼氏:
短歌のアプリみたいなのがあって、それを二人で(使っています)

2人が使っているのが、短歌アプリ「うたよみん」。文字や背景を調整したり、他の人と作品を投稿しあったりできるアプリだ。

短歌仲間と作品を詠み合う、短歌歴1年の東大生は?

悲観的な 象は体が短いと 見るのだろうか ぱおーんと鳴く

東大生:
象って鼻が長いってよく言うけど、象的にはどうなんだろう?書いた時点で7音余ったどうしようと思って…それで「ぱおーんと鳴く」。

短歌仲間に、この歌を披露した時の反応は?

東大生:
人によんでもらったときに、「ちょっと悲しそうでいいなって思いました」とか言われたりして、ちょっと面白かったですね。

短歌は文字数が少ないので、見る人によって想像力が膨らみ、いろいろな解釈ができるのも魅力だという。

短歌歴4年の女子高生。これまでに作った作品はスマホのメモ帳に保存、その数約500。
即興で作れるのかチャレンジしてもらうと、約1分後…

女子高生:
書けました

人混みで 見つけた君は 太陽だ 新たな知識 広める光

――込められた意味は?
女子高生:

(取材班が掲げていた)「短歌詠んでいる人探しています」っていうフリップを見つけて、そこで世間に短歌を広めてもらうために見つけた光のように感じたので、その思いを書きました。

なぜ短歌にハマるのか?

女子高生:
短歌を詠むようになってから、花壇の花を見て、この花こういう思いで立ってそうだなとか、日常がロマンチックになるというか

短歌で表現すると日常生活が豊かになるという。

SNSとの相性抜群!思い出の記録として短歌を作る

専門家に聞いてみると…。

東洋大学文学部 日本文学文化学科・高柳祐子 准教授:
SNSの短い投稿っていう部分が、元々あった短歌の短い形式と合致したせいなのかなと思っています

SNSとの相性が抜群のよう。

短歌歴7年目、ツイッターに投稿する方は?

星がいちさん:
ツイッターっていうのは、投稿したその瞬間に“いいね”が返ってきたりとか、感想がいただけることがいいところかなって思います

また、中にはこんな投稿も!

女性:
インスタだと画像がつけられるので、最近はやっているエモい写真付きの短歌が見られるかな

そこでインスタグラムを調査すると、写真と短歌を一緒に投稿している人がたくさんいた。

なぜ写真と短歌を一緒に投稿するのか?
自分で撮った写真に、短歌をのせて投稿する女子高生によると…

夏西マグマさん:
その歌に合うイメージの写真を一緒にのせることによって、のみ込みやすくなるかなと思って

写真と組み合わせることで、短歌の魅力が伝わりやすくなるという。

また、写真と短歌には、こんな形もある!

上沢さんファミリー 父親:
子育ての今の時期の記録を、写真と短歌でしています

長男が生まれた4年前から、写真と短歌をお父さんが投稿。今までの投稿数は約2000!

3人目のお子さんが生まれた時に詠んだ作品がコチラ。

もしかして 父母よりも 姉兄が 待ちに待ってた キミの誕生

おねえちゃんがはじめて浴衣に袖を通した日は?

秋雨の 秋保の宿にて “初ゆかた” うれし恥ずかし キミがはにかむ

先週行われた運動会では、動画で投稿。

運動会 テンション低めの 一人旅 ヤル気無いかと思いきやかよ

上沢さんファミリー 母親:
記録にもなるので、思い出にもなりますし。すごくいいことだと思って眺めています

上沢さんファミリー 父親:
この子たちが大人になったときに、渡してあげられたらいいなと思っています

家族で楽しむ短歌、こんなモノも登場!
カードを組み合わせるだけで短歌ができるカードゲーム「57577(ゴーシチゴーシチシチ)」!

ゲーム感覚で、簡単に短歌を楽しむことが可能。家族や友達など、みんなで盛り上がれる。

(「めざましテレビ」10月12日放送分より)