愛知県春日井市にあるカフェ「ワンぽてぃと」。

代表の小栗加奈さんはこの春、ひきこもりや不登校の子どもたちが気軽に働けるカフェをオープンした。

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そのきっかけは、自身の娘だった。

「娘の不登校がきっかけで。このまま学校を卒業して進学もしないとなると、丸腰の状態で世の中に放り出されてしまうんじゃないかと思った時に、社会に出る練習の場として、このお店を使ってもらえたらいいんじゃないかなって」

「自信」をつけて社会へ

2016年の内閣府調査によると、半年以上自宅にひきこもっている人は、推計で54万1000人(15~39歳)いるという。

このカフェでは、20代3人が働いている。

また中学生4人を”職場体験”として受け入れている。

勤務時間は15分単位で、その日の気分や体調で延長することもできる。好きなときに好きな仕事をして、給料は15分239円(県内最低賃金から設定)。

中学生には図書券を支給している。

10代の頃から引きこもっていた21歳の賢二さん(仮名)は、ここに来てから外の世界が怖くなくなったという。

「ここを出発点として、また新しい別の働き先で長い間働けるようになれたら、一番いいかなと思っています」

焦らず、ゆっくりで大丈夫。小栗さんは「意欲はあるけど自信がないという人が、ここで自信をつけるというのが私の狙いです。普通の社会で働ける、『働く=生きがい』にまでもっていけたら」と語った。

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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