4月から始まった高校家庭科での金融教育。スマホで送金や決済ができ、簡単にお金が動かせる時代に、お金との賢い付き合い方を学ぶ新たな授業が始まっていまる。そのユニークな授業を取材した。

先生は銀行員 リアルなお金の話が次々と

もみじ銀行営業統括部 渡邉芽久さん:
1日8時間仕事をしたとして、月に20日仕事をしたら、もらえるお金は14万4000円です

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広島市の進徳女子高校で行われていた授業内容は「お金の話」。出張授業を担当するのは、金融の最前線で活躍している銀行員だ。

もみじ銀行営業統括部 渡邉芽久さん:
若いうちからお金の賢い付き合い方を知ってもらうということで、選択肢が増えていくことも重要視している

成人年齢が18歳に引き下げられ、高校生も積極的に社会の形成に参画する必要がある中、高校の家庭科の授業では、生涯を見通した生活設計や金融商品の特徴、資産形成の方法などを学ぶ「金融教育」が行われている。

もみじ銀行営業統括部 渡邉芽久さん:
金利というのは、お金を預けてくれたお礼のことです。10万円預けてくれたら、銀行はありがとうございますと、お礼に1円プラスしてお返しする。これが金利です

もみじ銀行営業統括部 渡邉芽久さん:
金利のところは、なかなか分からないという声を事前にもらっていたので、イラストを使いながら話をさせてもらった。難しい言葉では伝わらないと思っているので専門用語は省いています

授業を受けた生徒:
お金のことを詳しく知れて、これからのお金との付き合い方を考えようと思った

金融リテラシーを身につけ、トラブルを防ぐ

若者に一番心配されているのが、金融トラブルに巻き込まれること。

もみじ銀行営業統括部 渡邉芽久さん:
金融トラブルに巻き込まれないように、というところは一番重要視しています。事前に県警の方に取材させてもらって、若者はSNS世代が多いと話を聞いていたので

授業を受けた生徒:
人って簡単に騙されてしまうので、銀行の方からそういう話を聞くことで、もしそういう話を持ち掛けられたときに、これはマルチ商法なんだということを自覚しながら気をつけることが大切だと思った。考えながらお金を使わないと、騙されたり、自分が思っていない方向に動いたりすることがあるということなので、気を付けなければいけないと思った

目まぐるしく変化する国際情勢や社会の構造。お金に関する教育、金融リテラシーを若いうちから身につけていくことが今、ますます重要になっている。

(テレビ新広島)

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