新潟空港発着便の2022年度中の就航を目指している「トキエア」。格安航空会社として手軽な料金で利用できることが期待されると同時に、着々と進む就航準備からは“新潟の空を変える”大きな可能性が見えてきた。

低価格で楽しめる空の旅!国内初の取り組み“貨物とのW運航”も

“空をもっと自由に”をビジョンに掲げ、2022年度中の初フライトを目指すのは、新潟の空を飛ぶトキを社名に冠した「トキエア」。

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2023年3月下旬以降、新潟空港と北海道の丘珠空港を結ぶ路線を。その後、順次・仙台空港・愛知・関西方面と新潟空港を結ぶ3路線を。2024年4月以降には、佐渡空港の発着便の就航を目指している。

トキエア 長谷川政樹 代表取締役CEO:
「ちょっと楽天のマー君見に行こう」とかそういう楽しみ方。土日予定が空いて、「じゃあ北海道に行こう」というときに、今までだったら片道4万円近くかかるところを感覚的には半額以下くらいで行ける

国土交通省との調整など、就航準備の最終段階に入っているトキエアの長谷川政樹社長は加茂市出身の54歳。日本航空で20年近く勤務したあと、格安航空会社・ジェットスターの設立に立ち会うなど、航空業界での豊富な経験を生かし、2020年にトキエアを立ち上げた。

トキエア 長谷川政樹 代表取締役CEO:
若い人をどんどん外に。外に行くと色んな刺激を受けるので、直接そのきっかけになれればなと思って立ち上げたのが経緯

「学生でも空の旅を存分に楽しめる」というのがトキエアの考える価格設定。その価格を叶えるため、運航に直接関わる社員以外はリモート勤務を基本とするほか、機体は運航コストの低いプロペラ機を採用する。

こちらは「トキエア」がリースする機体と同じタイプのプロペラ機で、フランスATR社製の72人乗り。

トキエア 長谷川政樹 代表取締役CEO:
翼が大きくて、かつ高翼。客室の窓よりも翼が上のほうにあるので、魅力は眺めがいいというところ
 

飛行機で移動する楽しみを提供するのはもちろん、必要に応じ、座席の一部が一晩でコンテナに変身!旅客と貨物を両立させる国内初の試みだ。

座席の一部がコンテナに
座席の一部がコンテナに

トキエア 長谷川政樹 代表取締役CEO:
冬はお客様の動きが鈍くなる時期ではあるが、新潟ではおいしいものがとれる。そういったところで両方活用できる飛行機を導入した
 

当初は旅客輸送のみを想定していたが、新型コロナの流行で旅の需要が大きく低迷するという航空業界にとっての大ピンチを「貨物とのW運航」という発想につなげた。

トキエア 長谷川政樹 代表取締役CEO:
今、新型コロナの状況で耐えるよりは、こういったところでも対応できることを考えて、この飛行機を入れたという感じ

トキエアに入社し千葉から新潟へ 空の仕事を目指す人たちから熱い視線

さらにトキエアには「空の仕事を通し、新潟に人を呼び込む」という力もある。

静岡県出身の小池裕加さんは、これまで2つの航空会社で客室乗務員として勤務した経験を買われ、客室乗務員を指導する教官として「トキエア」に入社した。

8年前に出産して以降、育児中心の生活を送っていたという小池さん。

トキエア オペレーション室 客室グループ 小池裕加さん:
「いつか空のステージに立ちたい」という思いは常に持ってはいたが、子どもが小さいうちは難しさも感じていた

そんな中、2021年、トキエアが客室乗務員の指導にも当たれる経験豊富な人材を募集。

トキエア オペレーション室 客室グループ 小池裕加さん:
“この会社だったら取り組んでみたい”という思いを一心に夫に相談して受験に臨んだ

当時、千葉県に住んでいた小池さんは夫や小学生になった息子などの理解を得て、単身赴任での入社を考えたが…

トキエア オペレーション室 客室グループ 小池裕加さん:
夫も新潟で仕事を決めたこともあり、一家帯同で生活できている

小池さん家族
小池さん家族

家族との新潟生活を満喫しながら、客室乗務員への指導マニュアルの作成など重要な仕事に取り組んできた。

トキエア オペレーション室 客室グループ 小池裕加さん:
たくさんのお客様を乗せて、その日がやってくるのが待ち遠しい

一方、2021年末に行った客室乗務員の採用試験は、募集人員の100倍にあたる600人が受験。空の仕事を目指す人たちがトキエアに熱い視線を送っている。

トキエア 客室乗務員の採用試験(2021年末)
トキエア 客室乗務員の採用試験(2021年末)

2022年度、新潟県は当初予算で5億4000万円を計上し、新規路線の開設を支えるほか、40を超える民間企業が出資。パイロットは鹿児島県で訓練を積むなど、就航への準備は着々と進んでいる。

(Q.見通しとして、いつぐらいに何が起きそう?)
トキエア 長谷川政樹 代表取締役CEO:

今まさに調整中なのでそれ次第のところもあるが、経営準備をつくったところに濃紺の尾翼のトキエアの飛行機の機体が飛んできて、まず新潟の皆さんにこの機体を見てほしい。そういう思いで頑張っているところ

濃紺の機体
濃紺の機体

(NST新潟総合テレビ)