新潟県南魚沼市から上越市を結ぶ「ほくほく線」。その様々な名物列車を1日で堪能することができるツアーを取材した。
超快速に超低速 車内で花火楽しめる列車も!?
桶屋美圭アナウンサー:
旅の出発地は、新潟市から車で約2時間の場所にある六日町駅。緑に囲まれた自然豊かなこの場所から旅がスタートします
新潟県南魚沼市の六日町駅と上越市の犀潟駅を結ぶ北越急行の「ほくほく線」。この日、企画されていたのが…。
この記事の画像(18枚)北越急行 桑原信之 運輸部長:
ほくほく線で運行している、イベント列車的なものを全部集めた「オールスター号」
ほくほく線の名物列車を1日で堪能することができる「オールスター号」のツアーだ。
桶屋アナウンサーが参加者とともにさっそく乗り込んだのは、特急はくたかに替わる列車として運行が始まった最高速度110km/hの「超快速スノーラビット」。
越後三山の1つに数えられる八海山や信濃川を眺めていると列車はトンネル内へ。すると天井に映像が映し出され、車内は幻想的な雰囲気に包まれた。
桶屋美圭アナウンサー:
音に合わせてカラフルな花火が打ち上がっています。あたりも真っ暗で、まるで会場で花火を見ているようなリアルな感じがします
日本初のシアタートレイン「ゆめぞら」。
北越急行 桑原信之 運輸部長:
ほくほく線は全体の7割がトンネル区間で、なかなか車窓をお楽しみいただけない。そのトンネル区間を逆に利用した
乗客:
トンネルばかりの路線だが、それをうまいこと活かしてツアーに組み込んでいる。すごく楽しい
乗客:
自然豊かな景色を見ると癒やされる
思い思いに楽しむ参加者たち。続いて乗った名物列車は「超低速スノータートル」。スノーラビットとは打って変わって、そのスピードはなんと15km/h。
田園風景を眺めながら、ゆっくりと列車の旅を楽しむ。
列車を使った作品も 十日町市でアートを堪能
その後、十日町市のまつだい駅で途中下車し、併設された道の駅で昼食をいただく。人気ランチは車麩やソバなど地元食材が詰まった「まつだいプレート」。
桶屋美圭アナウンサー:
新潟名物の車麩、おいしいです。非常に分厚くてお肉のようなジューシーさがあります。そして、甘じょっぱいタレもよく染み込んでいて、しっかりとした味付けなのでご飯が進みます
景色を眺めながら地元の食を堪能したあとは、駅の周辺を散策。
桶屋美圭アナウンサー:
カラフルで独創的な作品が様々ありますが、ここは「大地の芸術祭」の能舞台というエリアで、このエリア一帯が作品となっているんです
2022年は、十日町市と津南町を舞台に3年に1度開かれる「大地の芸術祭」が開催。世界中のアーティストが手がけた作品が広大なエリアに点在している。まつだい駅の近くにも数々の作品が展示してあり、途中下車して芸術鑑賞するのもオススメだ。
ただ、見て楽しむだけではないのが大地の芸術祭。再び列車に乗り込み到着したのは、ほくほく線で唯一地下にある美佐島駅。
桶屋美圭アナウンサー:
トンネルが青緑色に光る1筋の光りによって照らし出されました。心にずしんと響く重低音に合わせてライトが点灯しています
列車を活用して作り出されていたのは、大地の芸術祭の作品「JIKU(軸)」。
北越急行 桑原信之 運輸部長:
ほくほく線ができたことによって色んなつながりができた。もともと、この「JIKU」という作品は、人と人とのつながりや地域のつながりを表現した作品
「愛される鉄道」を目指して ローカル線の魅力発信
芸術作品を体感してツアーは終了。
参加者:
ローカル線の楽しさを教えてくれるようなイベントだった。また参加したい
電車から眺める景色、トンネル内で映し出されるシアター、そして芸術作品まで楽しむことができるほくほく線の名物列車。
北越急行 桑原信之 運輸部長:
皆さんに楽しんでいただける、愛される鉄道を目指しているので、社員手作りのイベントを続けていきたい
この夏は新潟のローカル鉄道の旅を満喫してみてはいかがだろうか。
(NST新潟総合テレビ)