エリザベス女王の棺が、毎年避暑地として滞在したエディンバラに到着した。一方、安倍元首相の国葬をめぐっては、案内状がSNS上に公開され波紋が広がっている。

大勢に見送られ、縁深いエディンバラへ

エリザベス女王の棺が安置されているホリールード宮殿。いつもは曇り空が多いスコットランドの空は晴れ渡っていた。

この記事の画像(14枚)

女王の棺は日本時間の9月11日夕方、96歳の生涯を閉じたスコットランドのバルモラル城を出発。

移動の道中、沿道から多くの人々が車列を見送り、馬も整列して哀悼の意を捧げていた。

国民に愛された女王の亡骸は約6時間をかけ、スコットランドの中心都市エディンバラへ。エディンバラは女王と特に結び付きの強い町だ。

市民哀悼「ひとつの時代の終わり」

女王は毎年、夏の避暑地としてエディンバラにあるホリールード宮殿に滞在していた。

これは2012年、この宮殿で女王が主催したガーデンパーティーの様子。女王はこのパーティーで毎年、紅茶などを振る舞いながら語らうひとときを楽しんでいたという。

思い出の地、エディンバラの人々も女王との突然の別れを惜しんでいた。

少女:
彼女がいなくなって悲しい。素晴らしい女王でした。

女性:
ひとつの時代の終わりです。

世界中で愛され続けたエリザベス女王。日本でも12日から在日英国大使館に記帳台が設置され、人々が列を作っていた。

女王の棺はこの後、エディンバラ市内のセントジャイルズ大聖堂に移され、一般市民の弔問を受ける。そして、13日にロンドンへ移動。19日には、縁の深いウェストミンスター寺院で国葬が執り行われる。

この国葬には、日本から天皇陛下の参列が検討されている。天皇陛下は国内外を問わず、原則葬儀には参列されないのが習わしとされ、参列されれば異例のこととなる。

蓮舫氏らが国葬欠席をSNS投稿し物議

エリザベス女王の国葬から8日後の9月27日に行われるのが、安倍元首相の国葬だ。この国葬に1000人を超える自衛隊員が参加する見通しであることが新たに分かった。

こうした中、立憲民主党の蓮舫議員と辻元清美議員は、それぞれ国葬に欠席する意向を明らかにした。

辻元氏は、ツイッター上に案内状の写真をアップした上で「安倍元総理は統一教会と深い関係があったのでは?でも調査もせず全額国費『国葬儀』?納得いかない。欠席します」とコメント。

蓮舫氏も同様に「国会を無視した決め方に反対」などとした上で、欠席する考えを表明した。

これらの投稿に対し、SNS上では波紋が広がっている。

「欠席するのは勝手だが、それを公開するのは故人に対して非礼な振る舞い」と疑問の声がある一方、「抵抗を示すために欠席の意を表明するのは当然だ」などと擁護する声も上がっている。

(イット! 9月12日放送)