気になる病気や健康に関することなどを専門家に聞く「健康のタネ」。今回は、災害時にも気を付けたい「足のむくみ」について調べた。
日常的に起こりやすい症状だが、実は命の危険に陥る恐れも潜んでいた。

むくみの原因とエコノミークラス症候群

そもそも足のむくみはなぜ生じるのか?
細胞と細胞の間にある水分は通常、毛細血管を通じて行き来する。細胞内の水分量は一定に保たれているが、何らかの原因でバランスが崩れ、細胞の外に水分が多く流れ出ると、むくみが発生する。

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足のむくみはどのような病気を引き起こすのか。福井市のつくし野病院・循環器内科の吉田正博医師に聞いた。

つくし野病院・吉田正博 医師:
浮腫(むくみ)を診ると、いろんな病気が想定される。急性障害ではエコノミークラス症候群があり、場合によっては即死もある

エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢をとることで発症する。

同じ姿勢をとり続けることで血流が悪くなり、血管内で血栓という血の塊ができて、血管を詰まらせる。またその血栓が血流に乗り、肺に詰まれば、呼吸不全となり死に至ることもある。

エコノミークラス症候群は、飛行機に乗っているときだけでなく、自然災害が起きた時にも注意が必要だ。

つくし野病院・吉田正博 医師:
一番大事なのは、ライフラインの水。
(先月、災害が起きた南越前町では)水道が使えるまでに時間がかかった。暑い中、泥をかき出す作業をしていて、発汗し脱水になったところに水がないとなると、これは大変なことになる。それだけでも、エコノミークラス症候群のリスクは上がる

むくみ改善に効果的 簡単にできるストレッチを紹介

ここで問題。
体のとある筋肉を使う運動が、むくみの改善に効果的だという。その筋肉とは、次のうちどれ?

1.ふともも
2.ひざのまわり
3.ふくらはぎ

正解は3のふくらはぎ。

肺で酸素を含んだ血液は、心臓から動脈を通じて、すべての細胞に酸素や栄養素を分配する。

下半身までめぐった血液は静脈を通り、重力に逆らって心臓に戻る。

この時、血液を戻すためのポンプ機能を果たすのが、“第二の心臓”と呼ばれるふくらはぎの筋肉だ。

つくし野病院・吉田正博 医師:
そのため足を動かさないと、下半身に血液がたまっている状態になり、血栓ができやすくなる

むくみの予防となる、簡単なストレッチを紹介してもらった。

・つま先を引き上げる
・足指をグーに結んでひらく
・つま先立ちをしながらかかとを上下する
・足首をまわす
・軽くふくらはぎをマッサージする

生活習慣飲み直しも有効 ストレスフリーな生き方を目指して

むくみを予防するためには、生活習慣の見直しも有効となる。

・塩分を摂り過ぎない
・水分を飲み過ぎない
・散歩など適度な運動

吉田医師は最後に、次のことを強調した。

つくし野病院・吉田正博 医師:
普段の生活の中で、ストレスがかからないよう心掛ける。ストレスがかかると交感神経が高進し血栓ができやすくなるので、ストレスがかからないような、毎日笑って暮らせるような生活を心がける。
自分の好きなことをするのが大事。仕事をし過ぎないでください

(福井テレビ)