新鮮でおいしい鹿児島の魚をPRしようと、鹿児島大学の学生らが7月26日、福岡市で開かれた特産品のイベント会場で販売に一役買った。

新幹線「はやっ!便」で 朝取れの魚を福岡へ

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鹿児島市の中央卸売市場 魚類市場で魚の発送準備を見守るのは、鹿児島大学水産学部の学生たち。水産流通学研究室で、魚の流通や小売について学んでいる。

次々にパック詰めされる、魚の切り身。これから、福岡市のJR博多駅で開かれる特産品のイベントで販売されるのだ。

学生たちはそこで、応援販売をすることになっている。豊富な魚の知識が買われ、主催のJR九州からオファーがあった。

鹿児島大学水産学部・佐野雅昭 教授:
ハガツオは皮を表にするので、もちろんあぶってたたきが一番なのでまずはそれを勧める。おいしい食べ方を知ってもらえれば、たくさん売れると思うからね

教授からアドバイスを受けつつ、鹿児島中央駅へ移動した学生ら一行。市場からの魚は、九州新幹線を使ったJR九州の荷物輸送サービス「はやっ!便」で届けられる。列車の専用スペースに魚を運び込み、同じ新幹線で、学生たちも博多へ出発。

参加した学生・川端健さん:
今回、魚を売ると言うことなので、たくさんの人に売って、売り切って、全力で楽しみたいと思います!

イベント会場に魚が到着したのは、鹿児島を出て約2時間後。新幹線のスピードを生かし、朝に水揚げされた魚が、鮮度を保ったまま福岡に到着した。

JR博多駅で開かれた「つばめマルシェ@博多」。ハガツオやアカハタなど、鹿児島ではおなじみの5種類の魚がワゴンに並んだら、いよいよ販売スタートだ。

学んだ知識で鹿児島の魚をPR 経験生かし「研究進めたい」

JR九州のスタッフ:
鹿児島から、朝取れのお魚が届いております!

学生たちは魚の特徴はもちろん、たたきにしたり煮付けにしたりと、それぞれの魚をおいしく食べられる調理方法も、丁寧に説明。

参加した学生・川端健さん:
ハガツオは皮がおいしいので、あえて残して販売している。火であぶるとバチバチと音がするので、めちゃめちゃおいしいですよ!

そのかいあってか、1人でいくつも買い求める人の姿も。

買い物客:
(買うのが)初めてのものもあるので、そういうのを教えていただいたのでよかった

買い物客:
できるだけ、教えてもらったように食べさせていただこうかなと思います

用意された鮮魚、約100パックは、販売開始から約4時間ですべて売り切れるほどの人気ぶり。

参加した学生・内山大智さん:
どのように伝えたらいいのか難しいと思っていたが「おいしそう」と思ってもらい、実際に買ってもらえたのでよかった

参加した学生・吉田朋代さん:
「たくさんの人に(魚を)食べてもらうにはどうしたらいいのか」という考えが深まったので、そういう目線で流通や販売の研究して行けたらいいなと思います

鹿児島大学水産学部・佐野雅昭 教授:
熱意をもって、何とか伝わったのではないでしょうか。これから彼らも社会へ出て行くわけですから、お客さんを大事にする気持ちをしっかり持って、仕事に取り組んでもらいたい

JR九州では、鹿児島大学とのコラボ企画を今後も継続したいとしている。

(鹿児島テレビ)

鹿児島テレビ
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