ネコの置き去りが後を絶たない。
山口市にある旅館の前に、子ネコを含む11匹のネコが捨てられているのが見つかった。保護した男性は、「これは犯罪だ」と指摘している。

日中36度の猛暑 朝に気がつかなかったら…

山口市内にひっそりと佇む「てしま旅館」。日本中から宿泊客が訪れる人気の宿だ。宿を訪れる客のお目当ては…

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てしま旅館 手島英樹社長:
いまは37匹くらい保護してますね

たくさんの保護ネコが住む通称「ネコ庭」。社長の子どもたちがネコを飼い始めたことから始まり、6年前から野良ネコの保護活動を行ってきたこの旅館。

しかし7月11日の早朝、そんな善意に甘えた身勝手な悲劇が起きた。

てしま旅館 手島英樹社長:
めちゃくちゃじゃないですか、これ!

旅館の前に無造作に置かれた段ボール箱。箱には「子猫がいます」とだけ書かれ、子ネコが必死に箱から脱出しようとしている。

桜井福大記者:
うだるような暑さの中、こちらで段ボールに入った11匹のネコが見つかりました

捨てられていたのは、大人のネコ4匹と子ネコ7匹の、あわせて11匹。1匹は逃げたまま見つかっていない。

てしま旅館 手島英樹社長:
こちらが捨てられたネコちゃんですね

重なり合うように寝そべって、取材班を魅了する子ネコたち。空気穴が開けられただけの段ボールに閉じ込められていたが、幸いにも健康状態に問題はなかった。

てしま旅館 手島英樹社長:
成ネコちゃんは動悸(どうき)してましたね、もうバクバクしてました。緊張して。すごい恐怖だったと思うんですよ。きのうが山口市でも36度くらいいってたんで、日中まで僕らが気づかなかったら熱中症で死んでる可能性ありますよね

早朝に気づかなければ、最悪の事態も考えられた今回のケース。
手島社長は苦い過去を思い出していた。

「犯罪」という認識がまだ浸透していない

てしま旅館 手島英樹社長:
ドキドキするんですよね。去年の事例ですと、開けた瞬間に目やにとかすごくて、弱ってたりとかということもあったんで、すごい恐怖なところもあるんですけど

2021年は、あわせて19匹のネコが旅館の前に捨てられていて、命を落としかけていたネコもいたという。

今回ネコを捨てた人に対しての気持ちを社長に尋ねると…

てしま旅館 手島英樹社長:
(捨てた人は)ネコが好きなのは間違いないんですよ

てしま旅館 手島英樹社長:
なので僕たちが保護活動しているのを知ってて、ここだったら何とかなるだろうと思って捨てられたと思うんですけど。
「犯罪」っていう認識がまだ浸透していないと思うんですよ。なので安易な気持ちでやっぱり捨ててしまう。だからどれだけ罪悪感もって捨てられてるというのは、僕たちもわからないですし…

旅館で保護されたネコは、すでに去勢、避妊手術を受けたということで、てしま旅館は譲渡会を開き、里親を探すことにしている。

ペットを捨てる行為は動物の愛護及び管理に関する法律違反で、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられる。

(テレビ西日本)