安倍元首相が、8日午前、奈良市の近鉄・大和西大寺駅で、参議院選挙の応援演説中に、銃で撃たれて死亡した事件で、山上徹也容疑者(41)が、きょう午前、取り調べを受けている奈良西警察署から、検察庁に身柄を送られた。山上容疑者は、殺人未遂容疑で現行逮捕されていたが、容疑を殺人に切り替えて送検された。きょうは、担当検事の取り調べる受ける予定。

送検される山上徹也容疑者(41)
送検される山上徹也容疑者(41)
この記事の画像(5枚)

逮捕直後の取り調べに対して山上容疑者は、「私がしたことに間違いありません」と容疑を認めていた。動機については、「特定の宗教団体に恨みがあり、安倍元総理がこれと繋がりがあると思い込んで犯行に及んだ」と供述している。

捜査関係者によると、山上容疑者は、「母親が宗教団体の信者で、のめり込み多額の寄付をして破産したので、絶対成敗しないといけないと思っていた」「元々は団体の幹部を狙うつもりだったが接触が難しかった」「以前から安倍元首相と宗教団体の関係についても調べていた」などと話しているという。

また、山上容疑者は「前日に岡山にも行った」とも話しているとのこと。岡山ではこの日、安倍元首相が遊説を行っていたことが分かっている。

県警は、供述の裏付けを進めるともに、山上容疑者が、安倍元首相をつけ回した可能性もあるとみて、犯行前の行動についても、詳しく調べる方針だ。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(5枚)
FNN
FNN