新型コロナウイルスの感染者が、全国で3万人を超えた。3万人を超えるのは5月26日以来となる。感染が再び拡大し、第7波への警戒も強まっている。

東京の感染者数は1週間前の2倍以上

再び感染拡大の兆候。東京都内で5日、新たに5302人が新型コロナウイルスに感染していることが分かった。先週火曜日の感染者数2514人から2倍以上も増加。都内で感染者が5000人を超えるのは4月28日以来となった。

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この感染拡大について、東京・お台場で街の人に話を聞いた。

「人はいっぱい出てる感じがするので、みんながもう開放的になってきてるなっていうのを感じるんですけど、怖いですね。気を引き締めないといけない」

「みんな気が抜けちゃって、マスクとか外している人も多いし。でも夏はやっぱり増えるかなって思ってましたね。自分でもどれくらいが多くてどれくらいが少ないのか、わからなくなっている。でも、もうちょっと感染者が減ってもいいのかなっていうのはありますね」

取材中、街を歩く人を見ると、多くの人がマスクを着用していた。

全国の感染者数は3万人超え “第7波入り”発言も 

全国の感染者も3万人を超え、感染力がより強い「BA.5」と呼ばれる新たな系統への置き換わりの可能性も指摘されている。

愛媛県では5日、過去最多となる582人の感染を発表。これまで最多だった4月12日の449人を133人上回った。

愛媛県の中村知事は「全国的に陽性者の増加傾向が各都道府県で顕著になってきているが、愛媛県も完全に感染拡大局面に入った」と述べ、その上で今後、医療の負荷が増大することになれば、社会活動に制約を課すような強い対策をとることもあるとの考えを示した。

同じく感染拡大傾向にある島根県も、対策本部会議を急遽開催。丸山知事が「すでに市中感染が広がり、本格的な第7波に入った」との認識を示した。

さらに、沖縄県でも5日、新たに2266人が新型コロナに感染したと発表。2000人を超えるのは41日ぶり。

全国で感染が急速に広まっている。

(「イット!」7月5日放送より)