腕を横に振りながら走る「江戸走り」のまねする人が急増し、SNSなどで話題となっている。
「イット!」では、この江戸走りを考案した大場克則さん(61)を取材し、直接「江戸走り」を教えてもらった。

話題の「江戸走り」とは?

今話題となっているコミカルな走り方。その名も「江戸走り」。
関連動画の再生回数は2億回超えで、まねする人たちも急増しているという。

10代や20代に「江戸走り」について聞いてみると、「知ってます。(クラスの)男子はみんな知ってる」「知ってます!こういうやつ。TikTokとかでめっちゃはやってるから」と認知度は高い様子だった一方で、40代に聞いてみると、「知らないです。欽ちゃん走りしか(笑)」という返答だった。

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江戸走りとは、腕を曲げて正面ではなくそのまま横に移動する走り方で、「何だか楽しい」とSNSに投稿が相次ぎ、今や幼稚園でも子供たちが江戸走りに夢中だという。

そこで、この江戸走りを考案した方に「イット!」は取材を依頼した。
歌いながら、元気いっぱいに登場してくれた方こそ、江戸走りブームの火付け役・大場克則さん、61歳。

“江戸走り”の研究家・大場克則さん(61):
元々は100キロマラソンを挫折したのがスタートなんですけど…。

膝の痛みによりマラソン大会のリタイアをきっかけに、最高の走り方の研究を開始。
江戸時代の人たちが長距離移動に使っていた走り方にヒントを得て、独自に考案したといいます。

“江戸走り”の研究家・大場克則さん(61):
かごかきとかてんびん棒担いでいる人なんか、みんなこんな感じの歩き方の絵が浮世絵に描いてある。

実際に江戸走りを実際に見せてもらうと、スピード感があるように見える。
そこで、広瀬修一キャスターも江戸走りに挑戦!

“江戸走り”の研究家・大場克則さん(61):
股関節から左足を外に向けて右足を股関節から内旋(内側に)。左手が裏手突っ込みのなんでやねん!右腕をえぐるように下に向けてパーンチ。これでパッカパッカパッカパッカ。

広瀬キャスター:
全然、右と左のリズムが取れない。

“江戸走り”の研究家・大場克則さん(61):
最初のパッで右を下にパンチ。

動きが分かったあとに一番大事なのが、「今けっこう肩に力が入っているので、これをリラックス~でいきますね」という。

実際に江戸走りで走ってみた広瀬キャスターは、「膝にも優しいです、これ」と話す。

取材中にも…大人気の「江戸走り」

大場さんの動画は今や総再生回数2億7000万回を突破。

その人気はすごく、取材中にも男の子が「江戸走り!」と声をかけてきた。
インターネットで見て、大場さんの顔も知っているという男の子は「(江戸走り)学校でやりました、きょう」と話す。

そこで始まったのは、即席の“江戸走り講座”。
大場さんと江戸走りをした男の子は、「走りやすい」と楽しそうだった。

宮崎から修学旅行中の高校生も、江戸走りを知ってはいるものの、「見たことあるんですけど、やり方がわからないです」という。

高校生の江戸走りを見て、大場さんは「恥ずかしがっている感じが出てるから、まずは心から」と、直接3分ほど指導すると、高校生らは上達した様子を見せた。

江戸走りを体験した剣道部の高校生は「(剣道で)横に動くときにこう(江戸走り)するといいと思います。横に動くときにパッカパッカパッカパッカ」と話していた。

自身が考案した江戸走りがこうして広がっていた現状を大場さんは、「(江戸走りを)やると皆さん笑顔になる。それが一番の効果かなと思ってる。当時はこういう走り方だったっていうのが、できれば100年先の未来に残ってほしいなと考えています」と話す。

この大場さんのキャラクターと見た目の面白さで、若い人を中心にSNSで人気となっているが、この江戸走りはちゃんと理にかなっているそうで、効果もあるようだ。

理学療法士でランニング整体師のゆう先生によると「江戸走りは、体を支えるとても重要なお尻の横の筋肉がすごく使われていて、そこを鍛えることによって高齢の方などは転倒防止にもなる」ということだ。
(「イット!」12月12日放送より)

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