関東甲信で、観測史上最も早い梅雨明けが発表された27日。
気象庁は適切に冷房を使うなど、梅雨明け直後の熱中症対策を万全にするよう、呼びかけている。
一方で、冷房使用による電力不足の懸念があるとして、政府は初めて、電力需給ひっ迫注意報を東京電力管内に発令した。

危険な暑さから身を守るためにも、エアコン必須の夏がやってくるが節電もしなくてはならない。そんな中、シャープ株式会社の公式Twitterアカウントから、興味深いツイートが投稿されている。

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だいたいどこのエアコンも、前面のパネルをぱかっと開ける→フィルターを取る→掃除機で埃を吸う→水洗い→陰干し→フィルターつける、でOKです。やったことない人はこれだけでそうとう電気代が下がるはず。

シャープは公式サイトでも「フィルターが目づまりしていると、空気を吸い込むのに余計な電力がかかり、電気代が高くなったり、エアコンからの水漏れや、においの原因となります。また、冷房や暖房の効きが悪くなることもあるため、定期的にフィルターの汚れを確認し、お手入れをおこなってください」と呼びかけている。
 

いつの間にかホコリがたまっているかも(イメージ)
いつの間にかホコリがたまっているかも(イメージ)

節電も兼ねるエアコンのフィルター掃除の投稿に、「蓋をパカッと開けて埃とりまでしたら、涼しさが段違いでした」「このツイートをみて、すぐに掃除をしました」など様々なコメントが寄せられ、10万件を超える「いいね」がつく話題となった(6月27日現在)。

5~10%の電気代削減に繋がる可能性

改めて、エアーフィルターの手入れの仕方を紹介する。

・エアコンの運転を停止し、完全に停止状態になっていることを確認後、電源プラグを抜く
・前面パネルを開けてフィルターを外し、汚れを掃除機で吸い取る
・フィルターを水洗いする
・日陰でよく乾かす
・乾いたフィルターをつける


の手順で行い、汚れがひどいときは、薄めた台所用合成洗剤(中性)でつけ置き洗いをし、
よくすすいでから十分に乾かす。
反対にフィルターに汚れがあまりついていない場合は、掃除機で汚れを吸うステップを省略しても良いという。

また、空気清浄フィルターを使用している機種の場合は、エアーフィルターに取り付けされている空気清浄フィルターを外してから手入れをする。

大きなホコリは掃除機で吸い取る(イメージ)
大きなホコリは掃除機で吸い取る(イメージ)

変色や変形、傷の原因となるため、シンナーやベンジン・磨き粉・消臭剤・漂白剤・酸性の洗剤・アルカリ性の洗剤は使用NG。たわしやスポンジの硬い面でこすったり、40℃以上のお湯を使うことも避け、直射日光やドライヤー、ストーブなどで乾かすことも避ける。


シャープの広報担当者に取材したところ、フィルターを掃除することで得られる節電効果や、月々どれくらいの電気代節約に繋がるかは、エアコンの型番などによって違ってくるため一概には言えないものの「フィルターにほこりが詰まった状態で運転した時、電気代が約5~10%ムダになる可能性がある」という。

そのため、推奨しているのは「2週間に1回」のフィルター掃除。
フィルター自動掃除運転を使用している場合や空気清浄機能付きエアコンを使用している場合は、6カ月に1回はフィルターを外して汚れを確認し、汚れがあった場合は手入れをすると良いという。

また、本格的にエアコンをフル活用する前には、一度試運転をすることを推奨。
細かい掃除の方法は取り扱い説明書や各メーカーのサイトを参照するよう呼びかけている。

カビが発生しないよう、よく乾かしてからセットしなおすのが大切(イメージ)
カビが発生しないよう、よく乾かしてからセットしなおすのが大切(イメージ)

政府は、あす28日も夕方の時間帯を中心に予備率が5%を下回る見込みだとして、引き続き電力需給ひっ迫注意報を継続すると発表した。

厳しい暑さの中、まずは安全が第一。その中で、エアコン必須の夏を節電しながら乗り切るために、まずは自宅のエアコンの汚れをチェックしてみてはいかがだろうか。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。