預金口座の情報を聞き出し、勝手にインターネットバンキングを開設して現金をだまし取る詐欺の被害が香川県内で相次いでいる。警察が捜査を進めるとともに、県民に注意を呼びかけている。

口座情報を聞いてくるようであれば警察に相談を

「介護保険の過払い分を口座に振り込むので、振込先の金融機関名や支店名、口座番号、暗証番号を教えてください」

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香川県内に住む高齢の男女2人に、6月中旬、銀行員を名乗る男からかかってきた電話の内容だ。口座の情報を伝えると、その情報を基に、ネット上で振り込みなどの操作を行える「インターネットバンキング」が勝手に開設されてしまった。不正にログインされ、知らないところで犯人側の口座に現金が送金され、だまし取られたという。

還付金の振り込みを装い、高齢者から金をだまし取る詐欺は、これまでキャッシュカードを手渡しや郵送で受け取る方法などが多く見られた。インターネットバンキングを使った今回のような詐欺が県内で確認されたのは初めてで、県警が注意を呼びかけている。

香川県警 生活安全企画課・岩田健嗣 調査官:
まずは自宅の固定電話を留守番電話に設定して頂いたり、仮に電話に出てしまった場合でも、相手が口座情報を聞いてきたり、お金の話が出るとそれは詐欺なので、絶対に会話を続けず、すぐに電話を切って家族、警察に相談して

香川県警は、怪しい電話があった場合は、最寄りの警察署や交番に相談してほしいとしている。

(岡山放送)

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