2年前に無人島となった岡山県倉敷市の島に、地域おこし協力隊の男性が移住してきた。人が住まなくなったことで、荒廃が進む島を再生させようと奮闘する男性を取材した。

古民家を宿に 想像以上の損傷に苦戦

倉敷市下津井から船で約10分。到着したのは周囲約1kmほどの小さな島「松島」。

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生本ひなの記者:
この島には、かつて100人程が住んでいたという事ですが、家などはすっかり荒れ果ててしまって、手が付けられない状態になっています

最後の住民がいなくなり、2020年に無人島になったこの島を復活させようと立ち上がったのは、東京から倉敷市に移住してきた脇村拓嗣さん(25)だ。

脇村拓嗣さん:
海辺でワカメを干していたりとか、そういう風景を他の人にも見てもらいたい。映像や文章で伝えても伝わりきらない部分は、実際に来て感じ取ってもらいたい

脇村さんが2021年10月から取り組んでいるのは、島の古民家を改修し、一棟貸し切りの宿「マツシマ荘」をつくる構想。しかし、長い間放置されていた建物は想像以上に傷みが激しく、作業は難航する。

脇村拓嗣さん:
腐っていたり、ゆがんでいたり。自分でも直せるくらいかなと思い、始めてみたら予想以上だった

脇村さんは2022年4月、島に住民票を移し、地元の大工に協力してもらいながら柱を交換したり、屋根を補修するなど少しずつ作業を進めている。

島暮らしを体験してもらえるよう、構造や間取りはできるだけ元あった家を再現する。

改修に必要な費用をクラウドファンディングで募りながら、2022年度中の完成を目指している。

脇村拓嗣さん:
小さい島で観光する場所などは特にないが、だからこそ時間を十分に使い、普段できない話をしたり、島ならではの体験ができる宿にしたい

「マツシマ荘」のオープンは2023年5月を予定している。島ににぎわいを取り戻す脇村さんの今後に注目だ。

(岡山放送)

記事 1208 岡山放送

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