今話題のグルメの映像からヒットの理由を探る新コーナー「うま撮」。焦がすと香ばしくて深い甘さの出る「ブリュレ」がいま話題になり、いろいろなスイーツになって登場している。そこで今回は、意外な“ブリュレスイーツ”を調査した。

四角いプリンがパリパリとろとろ

砂糖などをまぶし、バーナーであぶって焦がす「ブリュレ」。「カリッとした食感と別の食感が楽しめるのが美味しい」「スプーン入れてパリッてなる瞬間が一番たまらない」と人気だ。

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表面を焦がした「ブリュレ」にすることで、パリッとした食感とほろ苦くて深い甘みがうまれると、いま、いろんなスイーツがブリュレに変身。

TikTokでは、オハヨー乳業の「BRULEE」という「アイス」をブリュレした商品を、多くの人が投稿して話題になっているほか、2022年に入って「パフェ」のブリュレ、「クレープ」のブリュレ、さらには「ほうじ茶ラテ」のブリュレまで登場した。

まずは、2022年4月に再オープンした東京都墨田区にあるお店「akim'p(アキンプ)」。※8月移転予定。

お店には、ブリュレスイーツを求めるたくさんの女性客の姿がある。注文する人の約8割が女性だという。ここでは、四角い「プリン」をブリュレした、「ブリュレプリン」550円が人気だ。

お客さんの目の前で仕上げている。

では、そのブリュレの瞬間をうま撮。濃厚なプリンの上にあるのは鹿児島県産の島ザラメ。

これを、バーナーで炙る。溶けたザラメがぐつぐつとしてきたら、完成。その時間約25秒。

目の前でブリュレされるプリンにお客さんは、「めっちゃいい匂いする!」「本当だ!」という反応。こげ茶色のブリュレを割ってみると、パリッと言う音。パリッとした食感の秘密は、炙った後にある。

akim'pオーナー・秋本裕太さん:
では一度冷蔵に入れますので少々お待ちください

お客さんの前でブリュレした後、店員はプリンを持って冷蔵庫へ。約2分間冷却したあとに再び提供している。

こうすることで、ブリュレがしっかりと固まり、柔らかいプリンとの食感の違いを楽しむことが出来る。

プリンの表面にこぼれ落ちる溶けたザラメがたまらない。一体どのような味がするのだろうか。話を聞くと、「甘いんですけど、適度に苦さも感じられる」という声。

プリンは、後味さっぱりのリコッタチーズをふんだんに使用した、チーズプリン。

この作り方にもこだわりがある。

akim'pオーナー・秋本裕太さん:
焦げる一歩手前までブリュレしているので、チーズプリンはあえて甘さ控えめに仕上げております

ブリュレのビターな味わいをいかしつつ、相乗効果でプリンの甘さが引き立つようになっている。

渡邊渚アナウンサー:
パリパリとろとろ、最高の組み合わせ!濃厚だけど後味爽やかで食べやすいです

ひんやりふわとろ新食感な組み合わせ

SHIBUYA109に、6月1日から7月14日の期間限定でオープンしているお店「壺芋ブリュレすとあ」。

オンライン販売では最短1分で完売したこともあるという、ブリュレスイーツとは一体どういうスイーツなのだろうか?

店員:
おまたせいたしました。壺芋ブリュレです

渡邊渚アナウンサー:
うわすごい!重っ!!

こちらのブリュレは“焼き芋のスイーツ”、「壺芋ブリュレ」850円。そのおいしさの秘密をうま撮。

炭火で1時間半壺焼きにした、とろとろのお芋の切り口に向けてブリュレ。

断面に粒の細かい砂糖が振りかけられているため、ムラがなくあっという間に溶け、カラメルがとろっとしたたり落ちていく。

さらに割ってみると、中にはたっぷりのカスタードクリームが入っている。

壺芋ブリュレすとあ プロダクトマネージャー・出口峻佑さん:
壺芋ブリュレで使用している焼き芋はすごくやわらかいので、くりぬかなくてもクリームが押し込んでいくだけで入っていく仕立てになっている

店頭でブリュレに釘付けになっているお客さんに話を聞くと、「絶対美味しいです。絶対美味しいです」「うまい」「サツマイモをブリュレにしようって考えた人は天才」と話す。

焼き芋、カスタード、ブリュレ。3種類の味のハーモニーはどうなのだろうか?

渡邊渚アナウンサー:
冷たくてなめらかなサツマイモ、クリームの濃厚な甘みと、パリパリのブリュレの香りもあっていろんな食感と味が楽しめます

池袋PARCOにある「チーズ料理専門店 CHEESE CRAFT WORKS」にもブリュレスイーツがある。

訪れたお客さんに話を聞くと、「溶けちゃわないのかなって気になりました」「面白い組み合わせだなぁって思って」と話す。どういうブリュレスイーツなのだろうか?

渡邊渚アナウンサー:
うわ~!すごい!何これ!

店員:
炙りレアチーズケーキかき氷でございます

渡邊渚アナウンサー:
え!?かき氷ってこと?!

「炙りレアチーズケーキかき氷」980円。ここではかき氷をブリュレしている。

味付けした牛乳を凍らせて作ったかき氷に、北海道十勝産のクリームチーズといちごソースをトッピング。クリームチーズには、しっかり焦げ目がついている。

渡邊渚アナウンサー:
かき氷自体もミルキーでふわふわで、上のクリームチーズがブリュレされたことでとろとろになってます

割って納得“穴にカスタードクリーム”

2022年4月、川崎市中原区にオープンしたばかりのお店「MYSTAR BASE」。

ここで、毎日完売してしまう人気のブリュレスイーツが「クリームブリュレ」600円。

ケーキのような見た目だが、割ってみると中に秘密がある。そのおいしさのこだわりをうま撮。

北海道産の小麦粉、生クリームを使用した、ふわふわのケーキの上には、キラキラとしたブリュレ。テイクアウトにも対応しているため、時間がたってもパリッとした食感を楽しめるように、少し厚めのブリュレに仕上げている。

では、その中を見てみる。初めて食べるお客さんたちを見てみると「わぁすごい!」「すごい」とみなさんが驚いているのは、ケーキの中から出てきたとろとろのカスタードクリーム。

MYSTAR BASE 店長・桂田奈波さん:
こちらの商品は、空洞にカスタードを詰めたバウムクーヘンなんです

このお店、実はバームクーヘン専門店。
こだわりのバームクーヘンの中に、バニラビーンズがたっぷり入った、コクのある自家製カスタードクリームを入れ、その上に砂糖を乗せる。

仕上げにバーナーで炙り、香ばしいブリュレでふたをした商品。

渡邊渚アナウンサー:
パリパリ超えてガリガリざくざくです。バニラビーンズの香りがしっかり香っているクリームとしっとりとしたバウムクーヘン。幸せ、おいしい

(「めざましテレビ」6月13日放送より)