2022年に入って、特殊詐欺の被害が相次いでいる新潟県内。中でも被害が増えているのが、架空請求詐欺。被害に遭った男性が犯行の手口と当時の心境を語った。
突然PCに不審な画面…被害に遭った男性が語る犯行手口
被害に遭った男性:
ほかに稼ぐ方法はないのかなと、哀れみすら感じている
こう話すのは、架空請求詐欺の被害に遭ったという新潟市の70代男性。
この記事の画像(12枚)男性が被害に遭ったのは5月。自宅のパソコンで旅行先について調べていたところ…
被害に遭った男性:
「アクセスを2時間後にしますか」とか、そういう広告が出てきた
突然、警告音が鳴り、パソコン上には不審な画面が。
男性が表示された連絡先に電話をすると、大手ソフトウェア開発会社の社員を名乗る女が応対し、片言の日本語でこう話したという。
電話先の女:
ウイルスにかからないようにするために、お金を払う必要がある
男性は女の指示に従って、近くのコンビニエンスストアで電子マネー5万円分を購入。電話で番号を伝えたところ、女は再びある要求をした。
電話先の女:
番号の入力を間違えてブロックされた。あとで返金するので、もう一度カードを購入してほしい
被害に遭った男性:
やり直しがきかないのかな。1回しか通さないのかなと、こう考えた
4回にわたって女の要求に従い、電子マネー合わせて20万円分を渡した男性。その後、警察に相談したところ詐欺が発覚した。
「普通の判断できない」急増する特殊詐欺に注意を
こうした特殊詐欺の被害は2022年に入り、全国的に急増。県内では4月末までに2021年の同じ時期に比べて21件多い、56件の被害が報告されていて、このうち17件が架空請求詐欺だった。
男性は特殊詐欺については知っていたものの、架空請求詐欺の手口については知らなかったと言う。
被害に遭った男性:
電子カードのアクセス番号を間違えれば、もう1回打ち直せばいいと普通なら判断する。私にはそれだけの余裕がなかった。ある程度の知識がないと対応できない
警察は電子マネーで金銭を要求された際は詐欺を疑い、警察や家族に相談するよう呼びかけている。
(NST新潟総合テレビ)