4月にオープンした「ららぽーと福岡」の顔にもなっているガンダム。このプラモデルがいま大人気だ。
ところが、いま「買いたくても買えない」状況になっている。
ガンダムファンの怒りの矛先は…

限定品求め…売り場で感じた“ある異変”

赤木希アナウンサー:
4月にオープンした「ららぽーと福岡」。オープンから1カ月が経ったいまも、来場者は入り口の実物大ガンダムの写真を撮っています

4月25日にオープンした、福岡市博多区の大型商業施設「ららぽーと福岡」。
入り口に設置された、高さ24.8メートルの実物大ガンダムの前には、オープンから1カ月が経っても人だかりができていた。

この記事の画像(13枚)

国内最大級のガンダムの腕などが動く演出が見られるのも人気の理由で、全国からも連日、ガンダムファンが訪れる人気スポットとなっている。

そして、この「ららぽーと福岡」には、ガンダム像以外にもファンには外せないスポットがある。施設内の「ガンダムパーク」だ。
ここでしか買えないガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」などを目当てに大勢の人が訪れているという。

滋賀県から来た男性も、限定品を購入していた。

滋賀県から来た50代男性:
これが限定の物ですね。昔から好きなのがあるので。最初のころからの“ガンプラ”を作っていたのもあったので

いま全国的に「ガンプラ」ブームが再来している。その人気の熱は、福岡市内の販売店でも変わらない。

来店者(40代男性):
(欲しい)ガンプラあるかなと…。
(Q:好きですか?)
好きですね

取材に応じてくれた40代男性は、部屋に100体近いプラモデルを飾るほどの、20年来のガンダムファン。

ただ、最近は売り場での“ある異変”を感じていた。

来店者(40代男性):
いままで普通にお店に行けばあった商品が、ない状態ですね

コロナ禍で需要急増…品薄続き個数制限も

いまのガンプラブームで、品薄の状況が続いているという。
店の人は…

「ホビーゾーン」店長:
在庫は、うちも売れるのでいっぱい欲しいんですけど、問屋にあんまりなくて…かつ売れますから。ちょっと入ってきても売れる

その背景にあるのが…

「ホビーゾーン」店長:
コロナになって、家ごもり需要が高まって、もともと人気だけど、さらに売れています

新型コロナウイルスの影響で、「おうち時間」が増加。ファンなどの購入が増えて、在庫が減っているという。
「ガンプラ」を製造・販売するバンダイスピリッツも、「新型コロナの感染拡大後、需要が急増した」と説明する。

そして、人気の拡大で在庫に余裕がなくなるなか、「ガンプラ」ファンが怒りを覚える新たな問題が起きている。

赤木希アナウンサー:
購入を制限する貼り紙が貼られています

ホビーゾーン木の葉モール橋本店では、人気の一部商品に個数制限を設けていた。そのワケは…

「ホビーゾーン」店長:
本当に“ガンプラ”を好きな人が買えなくて。“転売ヤー”たちが「買えるならいっぱい欲しい」と。値段が高いのだけを買う、みたいな

問題となっているのは、転売を目的にした、いわゆる“転売ヤー”。人気商品を買い占めてしまうため、大量に買うことができないように店では対策をたてていた。

大人気のガンプラは、転売ヤーの標的となっている。
インターネット上のオークションサイトを見てみると、「ららぽーと福岡」に来ていた男性も購入した定価4,950円の福岡限定モデルは、2倍以上の1万円で売りに出されていた。

ほかにも人気が高い商品は、2倍以上の値段がつけられている。
こうした転売を防止するため、メーカーは4月から納品予定日をホームページ上で公開するのをやめたり、生産数を増やしてプレミア化するのを防いだりするといった対策を行っている。
しかし、転売ヤーによる買い占めは止まらない。

海外の衣類品転売繰り返し…5年間で500万円売り上げも

また、転売ヤーによる買い占めはガンプラに限らず、高値で売れるあらゆるジャンルの商品が対象になる。
さらには、その買い占めは日本国内にとどまらず、世界をまたいで行われている。
実際に、海外の衣料品を転売しているという男性は…

海外の衣類品を転売する40代男性:
自分はスポーツブランドですね。アディダスとかチャンピオンとか探してきて、日本の有名な人が着ている写真を合わせて、“同じ商品ですよ”って言って売る感じ。仕入れ価格は数千円で済むんですけど、売るときは数万円で売れる。自分も最初は売れるかなと思っていたけど、かなり売れますね

この男性は、国内で手に入りにくいブランドの服を、海外のオークションサイトなどで大量に購入。それを国内のフリマアプリで転売している。

高値で売れるのは、有名人が着用していたものと同じという付加価値だという。

海外の衣類品を転売する40代男性:
(仕入れ値は)高くても1万円いくのは買わない。3~4千円で買ったのが、4~5万円で売れる感じですね

日本の人気アーティストが着用していたという有名スポーツブランドのズボンは、海外から3,675円で購入したそうだが、売れた金額は、なんと4万3,000円だった。

男性はこうした転売を繰り返し、5年間で500万円ほど売り上げたという。
フリマアプリは、売る側が自由に値段を決めるので、こうした高値での取り引きが成立するのだ。

海外の衣類品を転売する40代男性:
罪悪感自体はないかもしれないですね。付加価値って感じなので、欲しい人は欲しい

活発化するインターネット上での商品の売買。
オークションサイトやフリマアプリの拡大が、転売を容易にしている一因になっている。

(テレビ西日本)