撮影者:
やめろ!やめてくれー!

ブラジルの現地メディアが報じた、自宅内から撮影されたという映像。屋根や壁が一瞬にして崩れ去る瞬間が収められている。

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ブラジル当局は5月29日、ブラジル北東部のペルナンブコ州で、先週からの大雨の影響で洪水や土砂崩れが発生し、少なくとも79人が死亡したと発表した。

(画像:TV Record)
(画像:TV Record)

また地元メディアによると、50人以上が行方不明(5月29日時点)となっていて、今後被害がさらに拡大する恐れもあるという。

ボルソナロ大統領はツイッターで、「30日朝に現地を訪問する」と投稿した上で、救助活動や被災者支援のために現地に軍を派遣したことを明らかにした。

日本では…早くも猛暑日に迫る暑さを観測

一方、日本では、5月30日も各地で厳しい暑さになった。山梨県甲州市では、猛暑日に迫る最高気温34.1℃を観測。

東京都心でも27.8℃の夏日となった。

山下実里ディレクタ-:
こちらのホテルでは皆さん半袖で仕事をされています

東京・千代田区にあるホテル「赤坂エクセルホテル東急」では、例年6月から行う夏服への衣替えを前倒ししたという。

スタッフ:
とても助かっている。荷物を取り扱っていて、出たり入ったり動くことが多いので、半袖はありがたい

連日の暑さの影響は、東京・江東区のクリーニング店「サニークリーン大島6丁目店」でも…

サニークリーン 近藤正章 代表取締役:
上着を持ち込むお客さまが、かなり増えてきている。前の週より20%以上多くご利用くださっている状況

暑さから一転…寒暖差大きい「ジグザグ気温」体調に影響も

しかし、季節外れの暑さから一転、今後は…

日本気象協会 樋口康弘 気象予報士:
日ごとにめまぐるしく変わっていき、いわゆるジグザグ気温となっていきそう

東京の最高気温の予想を見てみると、5月31日は23℃と前日より低くなる一方、6月1日、2日は再び25℃以上の夏日になる予報。しかし、3日は再び23℃まで低くなり、日ごとの寒暖差が大きいことがわかる。

こうした寒暖差によって、体調に影響がでる可能性もある。

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅 司 院長:
(5月31日は)雨の予報なので、そうすると気圧も下がる。しばらく寒暖差があり気圧差があるので、全身倦怠感、頭痛、めまいなど、いろんな体調不良が出る可能性がある

久手堅 院長によると、自律神経が乱れることで体温調整がうまくいかなくなり、この時期でも冷えによるこりなどの不調や、熱中症になる可能性があるという。

対策として、食事や睡眠を十分にとって体力の回復を図るほか、気温が低い日にはウォーキングやジョギングなどを行い、暑い日と同様に汗をかくことも効果的だという。

最新の梅雨入り予報 & 「線状降水帯」予測情報の提供開始 

こうした中、5月30日、日本気象協会が最新の「梅雨入り予想」を発表した。九州南部から関東甲信にかけては、平年より遅い6月11日、12日頃に。一方、北陸から東北にかけては「ほぼ平年並み」だという。

そして6月1日から気象庁が提供を開始するのが、災害をもたらす大雨の要因の1つ「線状降水帯」の予測情報。線状降水帯が発生する可能性があり、局地的に大雨になる恐れがある場合、半日ほど前に発表され、早めの避難につなげる狙いがある。

ただ、この情報は都道府県単位ではなく、全国を11ブロックに分けた「地方予報区」単位で発表される。将来的には市町村単位での情報提供を目指しているという。

その一方、線状降水帯の予測は難しいということで、気象庁によると、的中率は地方単位で4回に1回程度。見逃す確率は3回に2回程度としているが、これらを早めな避難につなげたいとしている。

(「めざましテレビ」5月31日放送分より)