私がお伝えしたいのは音楽にも飛び火したロシアとウクライナの争いです。
イタリアで開かれた国別対抗の音楽祭でウクライナのバンドが優勝しましたが、その裏で親ロシア派のハッカー集団がサイバー攻撃を仕掛け、その優勝を阻止しようとしていたことがわかりました。
ポイントはこちら。
「優勝の裏で激しい攻防戦」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
ヨーロッパ最大の音楽祭「ユーロビジョン」で今年優勝したのは、ウクライナのバンド「カルシュ・オーケストラ」で、決勝では、母親への愛と感謝を込めた曲「ステファニア」が披露されました。
今回、ウクライナチームの優勝を阻止するために、サイバー攻撃をしたとされるのは、親ロシア派のハッカー集団「キルネット」です。
イタリア警察のサイバー犯罪対策チームは、24時間体制でイベント専用の対策室を稼働した結果、サイバー攻撃を無力化し、撃退することが出来たと発表。
しかし、その翌日、今度は警察のホームページがアクセスできない状態になりました。
現地メディアは、キルネットが「警察への報復」としてサイバー攻撃を仕掛けたと報じています。
ユーロビジョンは、前年の優勝アーティストの国で開かれることになっていて、通常であれば、来年の開催地はウクライナとなります。
ゼレンスキー大統領はフェイスブックで、「いつか自由で平和な、再建されたマリウポリでユーロビジョンを開きたい」とコメントしています。
(FNNパリ支局 森元 愛)